日韓防衛交流覚書を締結へ 共同訓練や高官交流など2008年04月28日15時02分 【ソウル=牧野愛博】日本の自衛隊と韓国軍が防衛交流の覚書を締結する方向で調整していることが28日、明らかになった。90年代から始まった人事交流や共同訓練などを整理して盛り込む。歴史問題でたびたび交流が中断した経緯を踏まえ、一定の拘束力のある覚書締結で交流の安定化を目指す。 関係筋によれば、覚書には軍高官の相互訪問、日本の防衛大学校と韓国軍士官学校の学生交換、海上共同救難訓練などを盛り込む。年内に石破防衛相が訪韓し、李相憙(イ・サンヒ)国防相と共に署名する見通しだ。 自衛隊と韓国軍は94年の朝鮮半島核危機をきっかけに交流が活発化した。一方で、01年には、歴史教科書問題の影響で、韓国軍が海上自衛隊の艦隊訪問や海上共同救難訓練の実施を延期。日韓防衛首脳会談も小泉元首相の靖国神社参拝を受けて1年8カ月中断するなど、政治の影響をたびたび受けてきた。 覚書をめぐっては両政府間で昨年7月の実務者協議でほぼ合意し、最終的な調整が続いていた。韓国政府としては、正式署名にこぎつけることで、韓日関係の改善を目指す李明博(イ・ミョンバク)政権の追い風にしたい考えだ。 PR情報この記事の関連情報政治
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