福田政権で初の国政選挙となった衆院山口2区補欠選挙は27日に投開票され、民主公認で前衆院議員の平岡秀夫氏(54)=社民推薦=が自民公認の山本繁太郎氏(59)=公明推薦=を2万票を超える差で破った。福田康夫首相にとって大きな打撃で、一段の求心力低下は避けられない。民主党は早期の衆院解散・総選挙に向け対決姿勢を強めていく。
投票率は69%で2005年の前回衆院選に比べ3.45ポイント下回った。
民主党はガソリン税の暫定税率の復活阻止とともに、後期高齢者医療制度を争点化。鳩山由紀夫幹事長は27日夜の記者会見で、勝因について「後期高齢者医療制度への大きな批判。暫定税率を復活させるべきではないという国民の審判だ」と指摘した。自民党の伊吹文明幹事長は敗因について記者団に「長寿(後期高齢者)医療制度の説明が不十分、不適切だった」と述べた。