絵本を通じた子育てをアドバイスする「絵本講師」の養成講座(「絵本で子育て」センター主催)が19日、芦屋市船戸町のラポルテホールで開講した。全国から抽選で選ばれた85人が参加。絵本の専門家を目指し、来年2月まで絵本の選び方などを学ぶ。修了後は「絵本講師」として母親らに絵本を使った子育てをアドバイスする。
この日あった開講式では、森ゆり子理事長が「良質な絵本に触れることで私たちも子どものころの心に触れることが出来る。1年間楽しく学んでほしい」とあいさつ。大阪国際児童文学館の名誉館長、中川正文さんは、自身の執筆した児童文学の名作「ごろはちだいみょうじん」(福音館書店)を読み聞かせ、「いろいろな方法で絵本を楽しんでほしい」と熱く語った。講座の参加者で芦屋市の主婦、小和野啓子さん(51)は「学んだ知識を近所の子どもたちのために生かしたい」と真剣な表情だった。【幸長由子】
〔阪神版〕
毎日新聞 2008年4月20日 地方版