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【社会】

「無駄遣いひどい」 暫定税率復活、中部で不支持6割弱

2008年4月28日 朝刊

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 中日新聞社が25−27日、ガソリン税の暫定税率復活について中部6県の100人に実施したアンケートで、6割近くが復活を「支持しない」と答えた。政治がもたらした暮らしの混乱に「振り回された」と批判も強い。

 【復活に反対】

 暫定税率の復活を「支持しない」としたのは56人で、「支持する」(21人)を、大きく上回った。

 目立つのは「道路財源の無駄遣いがひどい。再値上げは納得できない」=愛知県日進市の男性(59)、「これ以上新しい道路はいらない」=長野県松川村の男性(63)=など税金の使い道への不信感。

 ガソリン価格は大幅に値下がりしたばかりで「地方は車なしでは行動できない。上昇は懐に大きく影響する」=福井市の男性(47)=と答えた人もいた。

 【復活支持派など】

 一方、復活を求める意見は「地元はまだまだ道路を整備しなくては。建設関係の従事者も多く、地域全体の景気を考えると財源は必要だ」=岐阜県高山市の男性(58)、「自治体が道路工事の中断を迫られた。当面やむを得ない」=愛知県豊橋市の男性(43)=など。

 復活の是非を「どちらとも言えない」としたのは、23人。

 「一般財源化し道路以外にも使われるなら、税率が上がるのは仕方ないが…」=名古屋市昭和区の男性(35)、「財源は必要だが、25円もの上げ幅はどうか」=三重県大台町の男性(72)=といった回答が寄せられた。

 【政治について】

 混乱をもたらした政治には「ガソリン税が政治の道具にされた」=岐阜県垂井町の男性(63)、「与野党とも国会の駆け引きばかり。困るのは国民」=愛知県刈谷市の女性(27)=と批判が相次いだ。

 ねじれ国会について「総選挙で国民の信を問い、しっかりした政権が誕生してほしい」=岐阜県揖斐川町の男性(53)=と混迷打開を求める声もあった。

 

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