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マーケット速報

2008年04月28日(月曜日) 17時28分 更新
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【後場】日経平均は小幅続伸するも、大台達成感から乱高下

  株価 前日比 騰落率 出来高
日経平均 13894.37 (4/28終値) 30.90 0.22 13.9 億株
日経先物 13890.00 (4/28終値) 60.00 0.43 9.5 万枚
TOPIX 1361.75 (4/28終値) 21.84 1.63 20.4 億株
日経JASDAQ 1466.57 (4/28終値) 7.65 0.52 4246.3 万株
マザーズ 601.38 (4/28終値) -9.75 -1.60 705.3 万株

■騰落銘柄数 (値上がり/値下がり)

  東証一部 東証二部 大証一部 大証二部 JASDAQ
前日 1388/250 222/107 77/28 104/41 386/197
本日 15:30 1154/478 216/131 81/31 83/62 355/253

新値銘柄数 (最高値/最安値)

  東証一部 東証二部 大証一部 大証二部 JASDAQ
前日 63/8 13/11 16/0 10/3 13/19
本日 15:30 117/6 22/8 24/4 8/1 13/18

◇後場概要

本日の日経平均は、前日比+30円の13894円で取引を終了しました。朝方から金融株が主導し大きく上昇した日経平均でしたが、後場に入ると急速に上げ幅を縮小する展開となりました。高値警戒感や14000円の大台に到達したことで、達成感から戻り売りや利益確定の売りが膨らんだようです。ただ、下値不安が後退していることから押し目買いも入ったようで、大引けにかけて再びプラス圏を回復して、小幅高で本日の取引を終了しています。

◇市況解説

前場では銀行や証券などの金融株が相場の上昇を牽引し高値圏で堅調な推移が続きましたが、後場寄り付きの日経平均は戻り売りや利益確定の売りから、前日比+92円の13956円とやや上げ幅を縮小して始まりました。

直近3月17日につけた安値(11691円)からの戻りが2000円を超えていたことや大台の14000円に達したことに加えて、大型連休も控えているとあって売りが拡がる格好となったようです。

さらに、14000円の大台に到達した達成感があることで、ここからはいったん上値が重くなるとみた投資家が先物市場に仕掛け的な売り注文を出したことで、日経平均は急速に上げ幅を縮小していく展開となりました。

その後一時前日比−100円以上の下落となる場面もみられた日経平均でしたが、やや上げ幅を縮小した金融株が再び上昇したほか、売り方の買い戻しも出て大引けにかけて上昇し、プラス圏を回復して取引を終了しています。

業種別にみてみると、銀行や証券など金融株の上昇が非常に大きく、とくにメガバンクといわれる大手3行はそれぞれ9%を超える大幅上昇となりました。

一方で米国で軟調だったハイテク株は軟調な展開が続きました。そのほか、ヤフーが米国マイクロソフトの米国ヤフー買収に進展がないことや、大手外資系証券が投資判断を引き下げたことで一時ストップ安となるなど大幅安となったことで、インターネット関連銘柄が連れ安して相場の重しとなりました。

結局、日経平均は前日比+30円の13894円、一方、TOPIXは前日比+21Pの1361Pで終了となりました。

市場では日経平均が14000円の大台を瞬間的に回復したことで達成感もあるため、短期的な調整を懸念する声が聞かれますが、一方で本日は売買代金が膨らんでおり、下値不安の後退で実需の買いが入ってきているとの声も聞かれております。

売買代金は、概算2兆8263億円、出来高概算は約20.4億株となりました。

東証33業種では値上がり24に対して値下がり9、値上がり業種では、銀行業(+7.72%)、その他金融業(+7.13%)、不動産業(+5.61%)、値下がりでは、精密機器(−2.27%)、情報・通信業(−1.97%)、食料品(−1.15%)が上位となりました。東証1部の騰落銘柄数は値上がり1154に対して値下がり478となりました。

新興市場は、まちまちの展開となりました。日経JASDAQ平均とヘラクレス指数は日経平均と同様に、前場中ごろにかけて上昇し、後場に売りに押される展開となりました。マザーズ指数はヤフーに連れ安したミクシィやサイバーエージェントなどのネット関連株が指数を押し下げたことで、寄り付き後から終始マイナス圏で推移しております。日経JASDAQ平均は+7.65P(+0.52%)、JASDAQ市場の時価総額ベースの指数であるJASDAQ指数は、−1.31P(−2.01%)となりました。マザーズ指数は、−9.75P(−1.60%)、ヘラクレス指数は+7.28P(+0.73%)となっております。

レポート担当 阿部哲也