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映画「靖国」:議論呼びかけ試写会 東京・毎日ホール

映画「靖国」の試写会冒頭であいさつする作家の阿刀田高さん(左)と東京大学の高橋哲哉教授=毎日ホールで2008年4月27日午後1時49分、三浦博之撮影
映画「靖国」の試写会冒頭であいさつする作家の阿刀田高さん(左)と東京大学の高橋哲哉教授=毎日ホールで2008年4月27日午後1時49分、三浦博之撮影

 靖国神社を舞台にしたドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」(李纓監督)の一般向け試写会が27日、毎日新聞東京本社「毎日ホール」(東京都千代田区)で開かれた。毎日新聞社、日本ペンクラブが主催し、配給協力・宣伝会社のアルゴ・ピクチャーズが協力した。3月に東京・大阪の5館が相次いで上映中止を決めたため、議論の機会を確保しようと開催した。

 一般から約600人の応募があり、抽選で選ばれた約80人が参加した。作家の阿刀田高・日本ペンクラブ会長は「映画館に勇気を持てというだけでなく、周りにいる心ある人たちが表現の自由を守るために抵抗を示し、支えることが大切だと思う」とあいさつ。ゲストスピーカーの高橋哲哉・東京大大学院教授は「『靖国』をめぐって大きかったのは、上映を中止するという自主規制が出たことだ。この社会には先走りして空気を読んでしまうところがある」と指摘した。

 李監督は「日本社会ではまだ戦争の歴史問題がきちんと処理されていない。いろんな矛盾や摩擦、衝突が靖国神社の中に集約されている。映画を通じて考えてほしい」とのビデオメッセージを寄せた。【臺宏士】

毎日新聞 2008年4月27日 21時09分(最終更新 4月27日 21時33分)

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