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【衝撃事件の核心】28人暴行、無期判決の“強姦魔”が拘置所で語った心境 (2/3ページ)
このニュースのトピックス:衝撃事件の核心
車を女児の前の方に止めて、車中で自慰行為をしようとするがうまくできない。そのうち、女児が家の前に着いてしまった。性欲は抑えられなかった。
ガスの点検員を装い、玄関口でインターホンを鳴らし、「誰かおられますか」と声をかけた。「誰もいません」。女児は答えた。「ガスの点検なので時間は少なくて済みます」と言って家に侵入、犯行に及んだ。
女子中学生に対する犯行も悪質だ。「声をかけるにはどうしたらよいかと考え、思いついたのが財布を拾わせることだった」
車の中に全部で1000円ぐらい入った小銭入れがあった。通学路に落とすと、1人の中学生が拾った。後から追いかけていき、「財布落ちてへんかったか」と声をかけた。
「お金が減ってるやないか」。厳しく問いただすと、中学生は「知らない」と答えた。「交番行こか」。そのまま中学生は素直に車の中に入ってきた。誰もいない造成中の団地に連れて行き、犯行に及んだ。
下半身を使えないようにしてやりたい
性犯罪の被害者は、身体的、精神的ダメージによって、長期にわたって著しいストレス障害を抱えるケースが多い。
今回の被害者たちも仕事を辞めたり、犯行にあったマンションを引き払って転居したりし、その後も深刻な心の傷を抱え続けている。
特に幼い女児が受けた傷はあまりに深い。母親は大阪地検の調べに対し、こう答えている。
「インターホンが鳴ると、娘は『怖い怖い』と言って私にすがりついてくる。対人恐怖症になり、人を信じられなくなってしまった。できることなら、犯人の男の下半身をナイフで切って、二度と使えないようにしてやりたい」
無期判決を下した秋山敬裁判長も「被害者の受けた恐怖感や屈辱感の衝撃は、筆舌に尽くしがたい過酷なものであった」と述べ、「他に類例を見いだし難い、まれにみる悪質重大事件」と結論づけた。