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【衝撃事件の核心】28人暴行、無期判決の“強姦魔”が拘置所で語った心境 (1/3ページ)
「この手で八つ裂きにしてやりたい」
被害者のそんな悲痛な叫びも、果たして“強姦魔”の心に届いただろうか。小学生女児含む28人の女性を乱暴し、強盗強姦や強姦致傷などの罪に問われた無職、池田健二被告(44)に対し、大阪地裁は16日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。なぜ性犯罪を繰り返したのか。収監先の大阪拘置所で取材に応じた池田被告はうそぶいた。
「自分の中に得体の知れないものが宿っている」
「スイッチが入る」
4月16日午前10時、大阪地裁801号法廷。神妙な面持ちで出廷した池田被告。傍聴席には被害者の関係者とみられる人たちが池田被告をにらみつけていた。
覚悟はしていたのだろう。判決が言い渡されても、池田被告は身動きもせずうなだれたままだった。
黒色のスーツ姿。眼鏡をかけた小太りの体型で頭髪は薄い。一見するとまじめな普通のサラリーマンだ。
「スイッチが入るんや。そうなってしまうと、自分の意思では抑えられなくなる。なぜこうなってしまったのか分からない」
池田被告は収監先の大阪拘置所で性犯罪を繰り返す動機をこう話した。
高校生のころから女性の白い太ももに異常な執着心を持ったという。
女性の足を見ただけで性欲が爆発する。それを「スイッチ」と表現した。
昭和59年、21歳のときに初めて犯行に及んで以来、刑務所には2回服役。示談した事件も数えると、これまでに4回逮捕されている。
今回の判決は、平成13年6月から逮捕される18年2月まで、大阪、兵庫、京都、奈良と近畿一円での28人に対する犯行が対象になった。
「1人暮らしの女性を狙ってワンルームマンションに侵入し、刃物を突きつけて『殺すぞ』と脅して乱暴を繰り返し…」
判決公判では池田被告の犯行が1つ1つ読み上げられ、読み終わるまでに40分を要した。
ガスの点検員装う
「スイッチ」は幼い女児にも向けられた。
池田被告は車を運転中、帰宅する小学生の女児を見かけた。
太ももが露出されたミニスカート。「スイッチ」が入り、自慰行為をしたい衝動に駆られた。