社会
ガソリン値上げ、駆け込み給油 兵庫県内
暫定税率の復活が確実となり、値上げを前に給油する車で混雑するガソリンスタンド=姫路市内 |
揮発油税などの暫定税率の復活が確実となり、五月から値上げされる見通しとなったガソリン。兵庫県内のガソリンスタンド(GS)では二十六日、値上げ前の駆け込み給油が相次ぎ、店外の道路にまで列が延びた店もみられた。原油高が重なり、値上げ幅はレギュラー一リットル当たり三十円を超える可能性もあり、GSはスタッフを増やすなど混乱防止へ対応に追われている。
西宮市のセルフGSには、店外にまで順番を待つ車の列ができた。駆け込み需要が増え、店長は「何度も来る客が多い」と明かす。週末は一リットル百十円台にする姫路市のセルフGSでも、順番待ちの列が道路に延びた。
在庫切れへの不安も募る。伊丹市で三店舗を持つ石油販売会社は、値下げした今月上旬にガソリンが足りず、一店を閉め、残る二店も営業時間を短縮した。今後の駆け込み需要に備え、「通常三人のスタッフを最大六人に増やす」という。
レギュラーが不足すれば、高いハイオクで対応するという神戸市東灘区のセルフGSは「赤字だが、断って客が離れるよりはましだ」とする。豊岡市のセルフGSは二十九日から従業員を二人増やす予定で、「客の取り合いになる」と予測。買いだめも始まっており、姫路市のGSは「携行缶に給油する客が増え、一度に三缶持って帰る人もいる」とした。
「値上げ前に何度も給油する」という利用者は多く、給油ラッシュはこれからが本番だ。
二十六日に満タンにした西宮市の会社員の男性(32)は「月末までにもう一度給油する。家計に直接響くから」。尼崎市に住む会社員の女性(31)は「今月半ばに満タンにして、まだ半分ぐらい残っているが入れに来た。月末までにもう一度来たい」と話した。
神戸市北区の公務員の男性(39)は「一リットル当たり百六十円台になれば、レジャーも電車を利用するか…」と困惑していた。
(4/27 08:43)
社会
- 事故の記憶と現場めぐり集会 尼崎JR脱線(4/27 22:08)
- 民主・平岡氏が当選確実 衆院山口補選(4/27 22:43)
- ガソリン値上げ、駆け込み給油 兵庫県内(4/27 08:43)
- 中国残留孤児が新組織を発足、「生活支援充実を」(4/27 09:21)
- ブラジルの虎ファン、甲子園の熱気に感激(4/27 09:14)
- 笑顔咲く花の芸術 インフィオラータ神戸開幕(4/26 14:52)
- アユの里、カワウに悲鳴 加東・闘龍灘(4/26 14:53)
- 明石海峡事故で農水副大臣が漁場視察 (4/26 10:06)
- 兵庫のGW行楽傾向は「安・近・短」(4/26 09:57)
- 食の安全、地産地消で 稲美町、給食から取り組み拡大(4/26 09:50)