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中国紙、留学生負傷を1面で報道・長野聖火リレーで

 【北京=共同】長野市で行われた北京五輪の聖火リレーについて、27日付の中国紙、北京青年報が一面で「反中分子に殴られ、4人の中国人留学生が負傷」と報じるなど、一部の中国紙が妨害行為や沿道での小競り合いを大きく報じた。

 一方で、北京晨報は中国でも人気の北京五輪卓球日本代表、福原愛選手が笑顔で聖火を持つ写真を一面トップで掲載。共産党機関紙、人民日報も妨害行為にほとんど触れないなど、全般的には5月上旬の胡錦濤国家主席の訪日を控え、反日ムードが広がらないよう当局が報道を規制したとみられる。

 北京の日本大使館前は27日、通常通りの警備態勢。大使館によると、反日デモなどの警戒はしているが、これまでに異常はないという。ただ、インターネット上では日本製品の不買運動を呼び掛ける書き込みが多数掲載されている。

 北京青年報は、負傷者が血を流す写真も掲載。上海紙、新聞晨報も留学生がチベットの旗を掲げた複数の抗議者に頭を殴られて出血、病院で治療を受けたなどと報じた。(27日 23:02)

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