10000歳も夢じゃない世界最長寿の木 スウェーデン2008年04月27日03時03分 スウェーデン中部のダーラナ地方にある山岳地帯で、同国のウメオ大学の研究者が樹齢が1万年近くある世界で最も長寿とみられる木を見つけた。これまで米国のマツの仲間が樹齢4千〜5千年で最も長寿と考えられていたが、その記録を大きく更新した。
この木は針葉樹のトウヒの仲間。放射性炭素(C14)による年代測定で、樹齢9550年とわかった。米誌ナショナル・ジオグラフィック(電子版)によると、標高910メートル地点でハイマツのような低木の根から、幹を立ち上げることを繰り返してきたらしい。現在ある直立の幹は、周辺の夏の気温の上昇で1940年代初頭から伸びたという。 鹿児島大の鈴木英治教授(植物生態学)は「横に次々と枝が出ており、1個体が生き続けて古い部分が9千年を超したということのようだ。木がゆっくり成長するスウェーデンの山の環境なら、このような発見があってもおかしくない」とみる。 PR情報この記事の関連情報サイエンス
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