たとえば、「高砂」の付祝言。東州宝生会発足直後の鍛錬会の時に話しましたね。 /千秋楽は民を撫で/萬歳楽には命をのぶ/相生の松風/颯々の聲ぞ楽しむ/颯々の聲ぞ楽しむ/
「千秋楽」は、地球がどうなるかという最後の日、世の終わりが近づくことを表します。「民を撫で」というのは、神様が民を慰撫することを表す。つまり、「高砂」のシテは住吉の大神ですが、地球の終わりの時になると、住吉の大神様が民を慈しんで下さる、という意味があります。
そして「萬歳楽」には長い年月や、世界連邦政府樹立の萬歳楽(バンザイ楽)の頃、という意味があり、「命をのぶ」には、寿命が延びるという意味がある。つまり、長い年月の間に、世界連邦政府が樹立される喜びの時があり、その頃には人々の寿命がのびる世が新たにやってきますよ、という意味があります。
「相生」は、お互いに共存共栄していく世になることです。「松風」は、掛詞(かけことば)ですね。そういう時代を「待っている」ということ。つまり、「相生の松風」とは、戦争のない、平和な共存共栄する世を、神様が心待ちにしていることを示します。
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