産婦人科の常勤医師の不在が続いていた公立邑智病院(島根県邑南町中野、九十八床)に五月から、約五年ぶりに常勤医師が赴任することが二十四日分かった。将来的に分娩(ぶんべん)扱いを再開させる意向という。
関係者によると、島根大医学部付属病院に所属する男性医師(52)が一日付で赴任する。当面、現在は非常勤医師による週一日の診療にとどまっている婦人科外来を拡充する。中止している子宮筋腫や卵巣がんなどの手術も再び始めるという。
分娩扱いはすぐには困難だが、看護師や助産師の確保など条件が整えば再開させたい意向だ。
同病院の産婦人科は邑智郡で唯一。「若者定住には、お産の安心が不可欠」との住民の要望を受けて一九九八年四月に開設し、年間百件前後の分娩を扱っていた。常勤医師の辞職に伴い、〇三年八月から週一回の非常勤態勢が続いていた。(馬場洋太)
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