阪南市の岩室敏和市長は25日の市議会特別委員会で、昨年6月から休止している市立病院の内科診療について「早急に再開したい」と明言した。
内科診療は医師の一斉退職により、外来、入院ともに休止。内科の患者は現在、「総合診療」で受け付けている。岩室市長は「早ければ(ゴールデンウイークの)連休明けからでも、週に何日か来てもらえるよう交渉している」と報告した。
市立病院の今年度赤字額は3億8900万円の見込み。一方、内科、整形外科医を確保し、10月から入院を現在の30床から103床に増加した場合、赤字は2億4300万円まで減らせると説明した。医師確保のめどは立っていないが、「この額が経営を維持できる分岐点になる。103床は上回るよう努力する」と述べた。【酒井雅浩】
毎日新聞 2008年4月26日 地方版