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病院に処置を拒否されたインドの妊婦、出産後母子ともに死亡

  • 2008年04月26日 15:15 発信地:ラクノー/インド
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インド・ニューデリー(New Delhi)で指導者の演説に耳を傾けるキリスト教徒やイスラム教徒のダリットたち(2007年3月3日撮影)。(c)AFP/RAVEENDRAN

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【4月26日 AFP】インド北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州の病院で処置を拒否され、屋外で出産した女性が24日死亡した。この女性はインドの身分制度で「不可触民」に位置付けられる階層の出身だった。

 マヤ・デビ(Maya Devi)さん(28)は23日、 Kanpur Medical College(カーンプル・メディカル・カレッジ)産婦人科病棟の外で男の子を出産したが、医療的処置を受けられなかったため、男の子は数分後に死亡した。デビさんは出産後、集中治療室に運ばれたが、24日早朝、心不全で死亡した。

 通信社PTI(Press Trust of India)は、病院の医療管理責任者を含む医師数人が、デビさんの出産に際し、触ったり処置を施したりするのを拒否したと報じている。

「不可触民」は「ダリット(Dalit)」とも呼ばれ、法律では差別が禁じられているにもかかわらず、上位身分出身者の多くはダリットとの接触を恐れている。

 婦人科のKiran Pandey医長はAFPに対し、当時車で1時間の距離にある州都ラクノー(Lucknow)にいたところ連絡を受けて駆けつけたとし、「最良の薬と治療を与えたが、心不全で死亡した」と述べた。

 カレッジのAnand Swaroop学長と地元当局は調査を命じた一方、Mayawati州首相は関係した医師らを停職処分にし、捜査を行うよう命じた。(c)AFP

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