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北朝鮮がシリアの原子炉建設支援と確信 米政府

2008.4.25 09:03
このニュースのトピックス北朝鮮核問題
イスラエルの爆撃が行われたとされるシリアの施設。左が爆撃前の昨年8月5日のもので右は爆撃後の昨年10月24日の写真(AP)イスラエルの爆撃が行われたとされるシリアの施設。左が爆撃前の昨年8月5日のもので右は爆撃後の昨年10月24日の写真(AP)

 【ワシントン=有元隆志】ペリーノ米大統領報道官は24日、昨年9月にイスラエル軍が空爆したシリアの施設はプルトニウム製造が可能な原子炉だったとするとともに、「北朝鮮がシリアの核活動を支援していたと確信する」との声明を発表した。北朝鮮の核拡散活動の実態が明らかになったことは、核問題をめぐる6カ国協議の行方にも影響を与えそうだ。

 声明では破壊された原子炉について、「平和目的ではなかったと信じるに足る十分な理由がある」と述べ、核兵器開発が目的だったとの見方を示した。そのうえで、北朝鮮の核拡散活動を阻止するためには、6カ国協議の他の参加国と協力して、「厳格な検証の仕組み」をつくりあげることが必要と強調した。

 ただ、共和党の大統領候補に内定したマケイン上院議員はFOXテレビに対し、拡散問題に関する米朝の暫定合意に反対する意向を表明した。

 シリアは、北朝鮮の協力で核開発を進めているとの疑惑を「根拠のない言い掛かり」(外務省高官)と全面否定しており、今後もこの姿勢を維持するとみられる。

 今回のホワイトハウスの声明について、シリア政府は25日までに公式の反応を示していないが、同国のアサド政権は「米政府は(イランと近い関係にある)シリアを批判するための材料を探している」(駐米大使)とのスタンスを崩さない構えだ。

 昨年9月にイスラエル空軍機が疑惑の施設を空爆し、米メディアが核開発疑惑を報じて以来、シリアは一貫してこの疑惑を認めてこなかった。

 アサド大統領はイスラエル軍による空爆後「使われていない軍施設が空襲された」と言明し、核開発疑惑を明確に否定している。政府は今後もその趣旨を踏襲するもようだ。(共同)

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イスラエルの爆撃が行われたとされるシリアの施設。左が爆撃前の昨年8月5日のもので右は爆撃後の昨年10月24日の写真(AP)

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