奈良市の東大寺で26日、全国から集まった僧侶らが世界平和を祈願する「仏法興隆花まつり千僧法要」があり、十輪院(同市)の橋本純信住職(59)はチベット問題について「同じ仏教徒として看過できない。人権抑圧や信教の自由の束縛は許されない」と訴えた。
法要には、約150人の僧侶らが参加。「平和の祭典であるべきオリンピックの開催国で犠牲者が出たことに深く悲しみを覚える」との文章を読み上げ、1日も早い平和的な解決を呼び掛けた。
法要は昭和63年に始まり、今年で20周年。大仏殿に響き渡る読経に、手を合わせて聞き入る観光客の姿も見られた。