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シリア施設空爆 米、イスラエルと事前協議 同意はせず

2008年04月26日10時07分

 【ワシントン=梅原季哉】北朝鮮の支援を受けたシリアの秘密原子炉とみられる施設にイスラエルが実施した昨年9月の空爆について、米政府は25日、事前にイスラエルと協議していたことを初めて認めた。攻撃作戦に踏み切ることには同意はしなかったという。また北朝鮮がシリアを支援した理由については「経済目的」との見方を示した。

 中央情報局(CIA)など米政府の情報機関を統括する国家情報長官室が25日、米主要メディアを対象に前日実施した背景説明の発言録を公開した。その中で米政府高官は「政策上の選択肢をイスラエルと協議した。イスラエルが、シリアの核能力は自らの生存にかかわる脅威だと判断し、最終的に軍事行動を取った。我々は『青信号』を出さなかったし、彼らも求めなかった」と語った。

 また、米情報機関の高官は、北朝鮮が自国の核開発のためにシリアに原子炉を作ったのか、シリア側が主体だったのかについては、「我々は後者だと考える」と述べた。北朝鮮にどの程度の代価がもたらされたのかについては明言を避けた。

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