ビワコオオナマズとブルーギルが仲良くスポーツ?--。県教委が10月の「スポレク滋賀08」のPRでマスコットキャラクター「キャッフィー」を主役に絵本を作成したところ、一部の絵が「誤解を与えかねないのでは」と指摘があり、修正することになった。
絵本(B6判20ページ)は京都精華大の監修で2000部作成。琵琶湖の固有種「ビワコオオナマズ」をモチーフにしたキャッフィーの他、外来魚のブラックバスとブルーギルが、いじめっ子役として登場。ボールに見立てたタニシをヒレでたたいて飛ばす遊びを通して、最後は「みんな笑顔で歌いおどって」終わる結末だ。
一見、共存をテーマにしているが、外来魚は県の方針で駆除の対象。県庁内外から「方針と異なる」と疑問の声が上がり、小学校や幼稚園に配る予定を延期し、問題の絵のページを差し替えることに決めた。
県教委は「配慮が足りなかった。より良い内容を検討する」としている。【近藤希実】
毎日新聞 2008年4月22日 地方版