若狭町立梅の里小の4、5年生12人が21日、フナなどの魚が産卵のために遡上(そじょう)するのを助ける魚道作りに取り組んだ。魚道は今週中にも、同町成出の水田に取り付ける。
同小に近い三方五湖の湖畔では、県海浜自然センターが水田に魚道を取り付け、資源量回復の取り組みを行っている。同小は昨年、環境学習で湖の生物を観察し、水田魚道の仕組みについても学んだことから、児童が実物の作成を希望した。
この日は、生徒の保護者で大工の岡田敏治さん(75)が材料を準備し、児童らを指導しながら工作を進めた。
5年の久保茜さん(10)は「仕掛けを見たとき、自分たちも外来魚などからフナの卵を守りたいと思って作ることにした」と大張り切り。児童らはリズミカルにくぎを打ちつけ、長さ3メートル50センチ、幅30センチの魚道を1時間強で作り上げた。【高橋隆輔】
毎日新聞 2008年4月22日 地方版