26日に長野市で聖火リレー 投入される警察官は前回のおよそ倍の3,000人の予定
26日、長野市で聖火リレーが行われる。前回行われた聖火リレーでは、およそ1,500人の警察官が投入されたが、26日の聖火リレーでは、2004年の倍となる3,000人が投入される予定となっている。
25日朝、中国中央テレビで長野の聖火リレーのコースが放送された。
中国中央テレビは「ここは、長野県勤労者福祉センターの跡地です。北京オリンピック聖火リレー、長野でのスタート地点です」と伝えた。
ニュースでは、中国でも活躍中の卓球・福原 愛選手(19)も紹介された。
福原選手は「少しでもよいので、応援してもらいたいです」と笑顔で話したが、中国語の字幕を日本語に翻訳すると、「北京オリンピックの成功を願っています」と、実際のコメントとは異なる字幕が表示されていた。
25日、東京・羽田空港には、ブルーのジャージーを着た中国人スタッフが、次々と到着した。
日本では4年ぶりとなる聖火リレー。
前回、2004年6月に行われた聖火リレーでは、東京ビッグサイトから東京都庁までのおよそ53kmを、136人のランナーが走った。
ランナーの傍らには、外国人のフレームアテンダントが4人つき、後方では、大型バイクにまたがった外国人の集団が護衛を務め、日本側の主な任務は交通整理だった。
当時、投入された警察官の数はおよそ1,500人で、26日に長野で行われる聖火リレーでは、2004年の倍となるおよそ3,000人の警察官による警備が予定されている。
25日午後3時すぎ、石原 慎太郎都知事は、長野の聖火リレーについて「こっけいな話だよね。ただの形式でしかないんじゃないですか? 本当は和気あいあいとやるべきものが、ガードされて市民も立ち会えず、遠くに火が走っていくみたいで...」と述べた。
一方、長野に続き、27日に聖火リレーが行われる韓国・ソウルでは、24日、チベット問題に加え、脱北者の強制送還という中国政府の方針に異議を唱える市民団体が抗議のデモを行った。
長野での聖火リレーは、26日午前8時半にスタートする。
フランス・パリの聖火リレーで、中国の聖火警備隊に妨害されたという柔道の金メダリスト、ダビド・ドイエ氏は、FNNのインタビューに「わたしは中継地点に着くまでに、警備担当の中国人に3回も走るのを止められた。なぜなのかわからない。(日本は中国の警備を必要としないが?)頑張ってください」と話した。
(04/25 19:01)