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韓国軍、F‐15Kに射程距離400キロ台のミサイル搭載へ

 戦闘爆撃機F‐15Kに搭載され、有事の際に敵の中心的な攻撃目標を数百キロ離れた地点から精密爆撃できる長距離空対地ミサイルが、2010年に韓国軍に導入される。中心的な攻撃目標とは、核施設やミサイル基地、軍の首脳部が入っている建物などを指す。

 韓国政府は25日、李相熹(イ・サンヒ)国防部長官を委員長とする「防衛事業推進委員会」を開き、戦闘爆撃機F‐15Kをさらに21機導入するとともに、同機に搭載する「JASSM(統合空対地スタンドオフ・ミサイル)」クラスの空対地ミサイルを購入することを決定した。JASSMはロッキード・マーティン社が開発した最大射程距離400キロ台のミサイルで、全地球測位システム(GPS)や赤外線探知機などを利用して攻撃目標を精密爆撃する。

 韓国空軍はすでに、F‐15Kに搭載する空対地ミサイルとして、「SLAM‐ER(射程距離278キロ)」を保有しているが、JASSMに比べると破壊力が弱く、軍事施設や基地の建物などを攻撃するミサイルとしては不十分だと評されてきた。

 国防部の関係者は「具体的なミサイルの種類は、次回の防衛事業推進委で確定する予定だが、JASSMまたはそれと同程度の性能を持つ2‐3種類のミサイルの中から選ばれるだろう」と述べた。また、この関係者は「ミサイルは数百基程度導入する」と話している。

 防衛事業推進委員会はまた、次世代戦闘機(F‐X)導入事業の第2次計画について、「2010年から12年にかけ、総予算2兆3000億ウォン(約2410億6000万円)を投じ、ボーイング社製の戦闘爆撃機F‐15Kをさらに21機導入する」という方針も打ち出した。

 これにより、F‐X導入事業が完了する12年には、韓国空軍は計60機のF‐15Kを保有することになる。

張一鉉(チャン・イルヒョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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