国内唯一の北京五輪聖火リレーが26日午前、長野市で始まった。出発式の後、第一走者の野球日本代表監督、星野仙一さんが午前8時半にスタート。沿道では留学生ら中国人応援団とチベット支援者らの小競り合いが相次ぎ、コースに飛び出した男2人が逮捕されるなど混乱も起きた。
沿道では総勢約3000人の警官が数メートルおきに警備。タレントの萩本欽一さんが走ったJR長野駅前では、日本人の男がコースに飛び込み威力業務妨害の現行犯で逮捕されたほか、発煙筒のようなものが投げこまれた。卓球日本代表の福原愛さんの区間でも台湾系とみられる男がコースに乱入、同じく現行犯逮捕された。
チベット問題で中国に抗議する団体と、中国人留学生らが口論するなど小競り合いも多く発生。チベット亡命政府の旗を掲げた「フリーチベット」という掛け声と、中国国旗を振り「中国、加油(がんばれ)」と叫ぶ声が交錯した。
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