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【聖火リレー】混乱続く現場、妨害行為で男2人を逮捕
長野県警によると、聖火リレーに対し、午前9時半までに2件の妨害行為が発生し、男2人が現行犯逮捕される事態となった。このほかに沿道でも多数の小競り合いが確認されるなど不穏なムード。諸外国での混乱を受けて、県警は警視庁などからの応援を含む3000人態勢で万全の警備態勢を敷いていたが、不安が的中した格好だ。
調べでは、26日午前8時45分ごろ、JR長野駅前で、10人目のランナー、萩本欽一さんが走る前後に紙と発煙筒のようなものが投げ込まれた。県警は紙を投げ込んだ男の身柄を確保し、長野中央署に任意同行して事情を聴いている。
この際、沿道からコースに飛び出した日本人の男が威力業務妨害の現行犯で逮捕された。
また午前9時5分ごろには、長野市柳町で、19人目のランナー、福原愛さんの前に沿道から男が飛び出し、警備にあたっていた警察官が威力業務妨害の現行犯で逮捕した。男は東洋系の外国人とみられる。沿道には多数の中国人の間にチベット人が混在していた。
目撃した女性は「日本はトラブルがないと思っていたのに」と話していた。
リレーコースの沿道には早朝から多くの人が集まった。中国国旗やチベットの旗を振ったり、大声で歌を歌うなど騒然とした雰囲気となった。リレーがスタートする前の午前6時55分ごろには、長野市中越のコース上で中国人と右翼関係者同士の集団が小競り合いとなり、救急車が出動する案件もあった。けがの程度はきわめて軽いとみられる。
県警にはほかにも沿道での小競り合いなどのトラブル情報が複数寄せられている。