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2008年4月26日

 力試しに用いられる大きな石を力石(ちからいし)とか盤持石(ばんもちいし)という。江戸時代ごろから力石を持ち上げて競う行事が神社の祭りなどで行われており、県内にも伝わっている

ウエイトリフティングは、古代ギリシャで石を持ち上げて力比べをしたことが起源だと言われている。洋の東西を問わず、力自慢で名を挙げるのは大きな名誉であろう。ルールを極端にいえば、できるだけ重いバーベルを持ち上げることだ。単純な競技ほど見ていて飽きず、興奮するものだ

ウエイトリフティングの「聖地」金沢で、きょうアジア選手権が開幕する。35カ国・地域から選手が集い筋力の限界に挑む。北京五輪のアジア地区最終予選も兼ねており、五輪出場をかけたハイレベルの闘いが期待できる

地方都市での世界トップクラスの選手の熱戦は、中高生らの興味を引き、底辺拡大に好影響を与えるはずだ。また、この大会は金沢の魅力を世界に発信する力石でもある

金沢での体験は選手らの心をとらえ、リピーターとなるばかりか自国での強力な宣伝マンとなってくれるだろう。選手のもてなしにも会心の力こぶを見せたい。


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