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スポーツ用品「フェニックス」1円で売却 中国企業に

2008年04月25日20時08分

 スポーツ用品メーカーのフェニックス(本社・東京、木村司社長)が25日、中国のスポーツ用品メーカーの中国動向に1円で買収され、傘下入りすることで合意した。1円での買収はきわめて異例だ。中国動向は業績不振のフェニックスによる5億円の増資も引き受け、社長を派遣して再建を目指す。

 フェニックスは1952年創業でスキーウエアの老舗(しにせ)。スキーウエア販売の低迷で、04年、産業再生機構の支援を受けた。その後、オリックスのもとで経営立て直しを図っていた。07年2月期の売上高は116億円。

 現在、オリックスが株式の100%を保有しており、91%を中国動向に譲渡する。1円での売却は、オリックスが自社主導の再建をあきらめたため、とみられる。中国動向はフェニックスのスポーツウエアブランド「Kappa(カッパ)」を中国国内で展開してきた。買収で、フェニックスのデザイン技術を活用して、日中両国でスポーツウエアの展開を図る方針だ。

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