仏サルコジ大統領は24日夜の仏テレビ番組内で、EU各国首脳陣に対し北京オリンピック開会式に出席しないように呼びかけていくつもりであると話した。サルコジ大統領は、中国政府のチベット人権問題に関する活動家への弾圧に対抗し、オリンピック開会式に参加しない意向を伝えている。もし、今後オリンピック開会式までにチベット問題に対して進展がなければEU各国首脳に対しオリンピック開会式に参加しないように呼びかけていくつもりであるという。 サルコジ大統領は、「(オリンピック開会式に参加しないことが)各国にとっての責任だと思うだろう。仏政府としては、中国政府とチベット亡命政府指導者ダライ・ラマ氏との対話の道を模索している」と話している。 サルコジ大統領による北京オリンピック開会式出席拒否、チベット人権問題に関する仏活動家の激しいデモにより、中国国内では反仏デモが生じるなどの事態も生じており、サルコジ大統領は両国間の緊張緩和のためにパリの聖火リレーで被害に遭った中国人選手に謝罪の手紙を送ったり、今週には中国政府に対し同国元首相を派遣するなどの取り組みも行っている。