2006年06月20日

山口母子殺害事件

山口母子殺害事件の裁判で、最高裁は広島高裁に審理を差戻したそうですが、どうなることやら。。。

↓参考
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・殺人などの罪に問われた男性被告(25)=事件当時(18)=の上告審判決で最高裁
 第3小法廷は20日、無期懲役の2審広島高裁判決を破棄、審理を広島高裁に差し
 戻した。検察側が死刑を求めて上告していた。
 浜田邦夫裁判長(退官=上田豊三裁判長代読)は「2審判決が死刑を選択しなかった
 ことに十分な理由があるとは認められない。死刑回避に足りる特に酌量すべき事情が
 あるかどうか、さらに慎重な審理を尽くさせる」と判決理由を述べた。
 差し戻し審では、新たに酌量すべき事情が認定されない限り、死刑を選択する公算が大きい。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060620-00000169-kyodo-soci

※事件概要と過去の手紙
・元会社員はアパートで主婦、本村弥生さん(当時23歳)を暴行目的で襲って殺害。
 遺体を陵辱後、母の遺体に泣きながらはって寄ってくる長女夕夏ちゃん(同11カ月)を
 持ち上げて床に叩きつけ、それでもなお母の所へ来ようとするところを絞殺。財布を盗んだ。
 山口地裁は(1)犯行時は18歳と30日で発育途上(2)法廷で涙を浮かべた様子から更生
 可能性がある(3)生育環境に同情すべき点がある、などから無期懲役を言い渡した。
・元会社員が出した手紙−「無期はほぼキマリでして、7年そこそこに地上に芽を出す」
 「犬がある日かわいい犬と出合った…そのまま『やっちゃった』…罪でしょうか」
・(被害者に対して)『ま、しゃーないですね今更。被害者さんのことですやろ?ありゃー
 調子付いてると僕もね、思うとりました。』
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遺族の心情を考えると、被告を弁護するようなことは言いたくはありませんが、被告は被告で精神状態が普通ではなかったわけですし、手紙の件についても、遺族同様「感情的」になって書いた文章と思われるので、あの手紙を持ってして全く反省していないとは言い切れないと私は思います。



遺族の気持ちとしては、どんな刑であっても恨みは晴れないでしょうし、愛する妻子を失ったことで一生苦しんでいくのかと思うといたたまれなくなりますが、死刑を望んでいる遺族を見ると少々複雑な気持ちに駆られてしまいます。
結局、遺族は犯人と同じことをするのかと。。。
被告にも家族はいますしね。。。



私は、死刑賛成派でも反対派でもありませんが、死刑にしたところで妻も子供も帰ってこないのだし、死刑になっても幸せな気持ちにはなれないはずなので、遺族の死刑を望む声はあまり聞きたいとは思いません。
死んでもらうより、生きて償う方が大変で苦しいものです。
むしろ、生きて償ってもらう方がいいんじゃないかと思う。
被告も、少年だった当時と違い、事の重大さが理解できるようになれば、彼自身が過去の過ちにより一生苦しむことになるのですから。



当時18歳の少年の犯した罪、私は若気の至りだと思う。なんてこと書くと罵声を浴びそうですが^^;、長期的で綿密な計画性はないし、本当に純粋にセックスがしたいと思ってとっさに思いついた幼稚な犯行です。
事の重大さもわかっていなかったのでしょう。
周囲とのコミュニケーション不足の影響もあって、妄想と現実の境目がなくなっていたとも思えます。精神的に、普通の状態ではなかったはずです。



赤ん坊を殺したのも、殺すつもりはなくて本当に泣き止まずにどうしていいかわからず、とっさの判断で殺してしまったという感じではないでしょうか。
子供の父親だって、母親がいなくて泣き止まない赤ん坊を目の前にしたらオロオロするでしょう。赤の他人の少年ならなおさらどうしていいかわからなかったはず。赤ん坊の泣き声はうるさいですし、少年にしてみればその声を止めるには殺すしかなかったということなのでしょう。



犯行後に天袋に赤ん坊を入れたり弥生さんを押入れの中に入れたりというのは、ちょっと理解しがたいのですが、犯罪心理学のプロから見れば「発見を遅らせよう」といった計画性があったものではなく、別の見方が出来るのではないかとも考えます。



少年の犯行。
今なら少なくとも当時より大人になってますし、反省の言葉が聴けるようになったのも決して死刑を免れるためではないと思います。
それに、死刑は一瞬の恐怖でしかないけど、生きて償うのは大変。
辛いと思います。
自分のせいで、何の罪もない自分の家族を一生苦しめていかなければならない辛さも味わうことになるのですから。
彼が言うように、生きて償わせた方がいいんじゃないでしょうか?






母子殺害なんて酷いことするなぁと思いましたが、その時の少年に悪気はなかったと思います。少なからず弥生さんに対して好きな気持ちがあったからこそ、弁護士が言うように「甘えたかっただけ」といった言葉が出てくるんじゃないかしら・v・
自分の欲求を、優しく受け止めて欲しかったのでは?
それが、思った以上に激しく抵抗されてしまった為に、とっさの行動で殺してしまったという感じでしょうか。






弥生さんの夫は、感情的になったまま一向に気が治まらない様子ですが、感情的になるのは損ですね。
被害者の辛い気持ちはわかりますし、本当の痛みや苦しみは、彼らにしかわからないものだと思いますが、何年もの間、感情的になって冷静さを欠いているところは、ある意味被告以下かもしれません。。。
辛い気持ちはわかりますが、何が一番辛いのでしょうか?被告が妻子を殺したこと?ではなくて、愛する妻子を失ったことではないのでしょうか?
誰を恨んでみても、失ったものは戻ってはきません。
妻子を失ったことはどうでもよくて、「殺された」ことだけに感情的になるのなら、死刑を望むのもまぁ理解できるのですが。。。
妻子を失った悲しみは、相手を殺しても何も変わらないでしょう。



被告を死刑にしたところで何が変わるのでしょう???
それで気が治まるのならいいですけど。
家族を殺されたからといって「死ぬべき」「殺す」などといった言葉を平気でテレビで発言する遺族もどうかと思います。
ある意味、被告より残虐です。
少なくとも、当時の少年には殺してやろうなどという気持ちはなかったのですから。






と、被告人を弁護するような発言はさておき。。。
赤ちゃんまで殺してしまうのは、あんまりですよね。。。
生後11ヶ月といえば、十分に物心ついてますし、目の前で何が起きているかもはっきりとわかります。
人の気持ちも心の痛みも体の痛みも十分にわかります。
目の前で母親が死んでいく姿は、耐え難いものだったに違いありません。
頭を床にぶつけられたりという恐ろしい体験をした直後、誰からも手を差し伸べられることなく首を絞められ無残に殺されるなんて、考えただけでも胸が締め付けられる思いです。。。
幸せな日々が一瞬にして失われたのですから、残された夫の精神がおかしくなり感情的になるのもよくわかります。

でも、死刑賛成かと言うと、それとこれとはまた別の話。。。






にゃん子も首を絞められた経験があり、友達が絞殺されたということもあるので、首を絞めると簡単に死んでしまうのはよくわかります。
何故もっと抵抗しなかったのかと思いましたが、とっさの出来事でショックも大きいし、抵抗しようにもしきれないものがあったんでしょうね。
にゃん子の場合は、公衆の面前だったので周囲の人が助けてくれて事なきを得ましたが、人がいなければ死んでいたかもしれません。
体から顔が離れていくような感覚を覚えました。幽体離脱のような感覚?
死にたくないと思いました。
弥生さんも恐怖の中で必死に戦って死にたくないと思ってたんでしょうけど、殺されて陵辱までされて。。。本当に悲惨な事件です。。。
女としては、最低最悪の事件です。






ところで弥生さんの写真、テレビに出してさらし者にするのもどうかと思いますね。
中には、いやらしい目で彼女を見る人もいますから。






それにしても本当に可哀相な事件でした。

弥生さんもそうですが、赤ちゃんが可哀相?????????`?i?????????j
想像しただけで血の気が引いてきます。。。




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Excerpt:  おはようございます。う??ん・・・煮え切らないなあ・・・。?山口県光市で平成11年4月に起きた母子殺人事件で、殺人罪などに問われた当時18歳の元会社員の被告(25)の上告審判決が20日、最高裁第3小...
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