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【視点】大阪・阪南市立病院問題
医師の増員と国への借金を前提に打ち出された阪南市立病院の「存続計画」。その中身では「中核病院として機能させる」という方針を高らかに掲げているが、課題は多く、先行きはなお不透明だ。
昨年の医師の大量退職から存廃を含めた検討が行われてきた阪南市立病院は、今年に入って医師の確保に成功。総合診療を含め、当初の3科体制での診療継続から、一部入院も含めた9科での診療体制となり、ある程度の道筋は見えてきたともいえる。しかし、今回の計画は、その道筋を確かなものにする具体性に欠ける。
内科医、整形外科医の増員とどう取り組むのか。さらに、入院のベッド数103床という方針に対し、23日現在で40人という入院患者をどう増やしていくのか。計画では明確に示されておらず、早急な具体策と実行が求められる。
(中村宏二)