ドクターヘリの無線妨害　ダンプカー運転手を検挙

　違法に設置した無線機でドクターヘリの無線通信を妨害したとして、総務省関東総合通信局と埼玉県警東松山署は２５日、電波法違反（不法開設）容疑で、新潟市のダンプカー運転手の男（５７）を検挙した。

　埼玉県では今月に入り、ドクターヘリで患者の搬送中に、容体の連絡など医師と病院との通信が妨害されるケースが増加し、県が１７日に同局に申告していた。ドクターヘリの無線妨害の検挙は全国で２例目。

　調べでは、男は総務相の許可なくダンプカーの車内に無線機を設置し、２５日午後１時半ごろ、同県東松山市内でドクターヘリと同じ周波数の電波を発信させた疑い。仲間の運転手５〜６人と交信するために、無線機を設置したという。

　容疑を認め、「ドクターヘリの会話を聞くこともあり、妨害が悪いと知っていたが便利でやめられなかった」と供述している。