西日本新聞

救急搬送時間を3分半短縮 信号機制御システムで

2008年4月25日 19:43 カテゴリー:社会

 総務省消防庁の有識者検討会は25日、救急搬送の時間を短縮するため信号機の点灯時間を制御する「現場急行支援システム」について、導入済みの金沢市で平均3分36秒の時間短縮効果があったとの報告書をまとめた。

 同庁は「低コストで救急搬送の改善が図れる」として自治体や警察に普及を呼び掛ける。

 同システムは、発信機を取り付けた救急車が道路の感知器と自動交信。データを受けた警視庁や道府県警の交通管制センターが信号機の点灯時間を進行方向が青なら延長、赤なら短縮する。名古屋市や大阪市など13消防本部が導入している。

 報告書によると、金沢市内でシステムを設置している幹線道路など約15キロを調査。発信機がある救急車は未搭載の救急車より走行時間が平均14・3%、3分36秒短縮した。

 システムを導入した消防本部のアンケートでも、救急車を運転する隊員311人の63%が「患者の容体や救急処置を考慮した運転に効果的」と回答した。

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