聖火リレーのコースとなる長野駅前で警備する警察官(25日夜) |
聖火リレーを目前に控えた長野市内では25日、公募の市民ランナーが説明会に臨み、コース沿道の商店街の人々が準備に追われた。
同市役所で行われた説明会には、約60人が参加。終了後、最年長ランナーの山岸重治さん(76)(長野市)は「聖火をつなぐことに専念したい」としながらも、各国で起きているリレーへの妨害行動には「国際的な問題を持ち込んでほしくない」と残念がった。
米アトランタ出身の同市国際交流員アシュリー・ヘイズさん(24)(同市)は「100人近くでランナーを警備するなんて、まるで戦争のよう。もっとオープンにできればいいのに……」と複雑な表情。
コース沿いの靴店では、リレーの妨害行動に使われることを警戒し、軒先や駐車場に並べてあったパンジーのプランター22個を店内に片づけた。朝日貞義社長(70)は「明日はリレーが通過して、しばらくたつまでは店を開かない」と話した。
一方、同じ通り沿いの家具店の滝沢善五郎社長(49)は「どんな人が来ても、おもてなしするのが商人」と意気込んだ。
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