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【国際】

ダライ・ラマ側と対話再開へ 中国、五輪妨害の停止求める 

2008年4月25日 23時47分

 【北京25日共同】中国国営の新華社通信は25日、中国政府の関係部門がチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世側の度重なる求めを考慮、ダライ・ラマの私的代表との「接触と協議」を行う準備を進めていると伝えた。対話進展の条件として「北京五輪妨害の停止」を挙げた。中国政府とダライ・ラマ側の対話が実現すれば昨年7月以来で、2002年に始まった水面下の協議は7回目。政府当局者の話として報じた。

 インド北部ダラムサラのチベット亡命政府当局者は25日、中国政府の対話の意向を「歓迎する」と述べた。

 欧米諸国や日本などからの対話再開を求める声に配慮、北京五輪の聖火リレーをめぐる混乱沈静化もにらんだ措置とみられる。しかし「高度の自治」を求めるダライ・ラマを「祖国分裂主義者」と激しく非難してきた中国政府の原則的立場に変更はなく、対話の進展は楽観視できない。

 高村正彦外相は同日午後、中国政府が事前に日米両国に対話の方針を伝えてきたと述べた。

 

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