酒酔い運転で逮捕された県警警部補に対しての処分が決まった。県警は懲戒免職、地検は道交法違反の罪で起訴。ともに飲酒運転に対する社会的批判の高まりを受けての判断だったという▲元警部補は天童署の調べに対し、前日の午後6~9時ごろ飲酒をしたと話しているが、追突事故を起こしたのは翌日の午前8時ごろ。持病でアルコールを分解する力が弱かったことが分かっているが、飲酒から半日以上も経過している▲調べの内容を聞く限りでは、夜に酒を飲み、翌日車で出勤という普通の生活の一こまに過ぎない。なぜ、職を失い、刑事裁判にかけられることになったのか。持病とはどれほどのものなのか、本当に午後9時以降は飲酒をしていないのか。疑問ばかりが残る。【細田元彰】
毎日新聞 2008年4月25日 地方版