11月の第2土曜日に訪れてみた。
リンデンリリー故岡潤一郎騎手が優勝した女王杯(現秋華賞)をターフビジョンで
見て以来だったと思う。平場のレースばかりなので昼頃の京王線ものんびり。
正門前駅から右入るの当時よく訪れた定食屋「加藤」に行ってみた。
小綺麗に改装されていた。
当時の定食では、おでん、納豆、鰯、焼き鳥、モツ煮込み、カレー、焼きそばなど
種類が少なく、質実剛健なメニューであった。
今は見本が並んでいてそこから惣菜を選んで、酒なり定食なりにするスタイルだった。
無意味に小洒落ようという無駄な抵抗が哀しい。
店員さん
「今日はこれからお出かけですか?」
私の装備を見てそう思ったらしい。
本体*2、28-300、16-35、28-70、70-200、テレコン他を
まとめて背負っていたからなぁ。
もずす
「いえいえ、これから競馬場ですよ。実はここ12年ぶりなんです。」
「90年を超えたころから、雰囲気が変わっちゃったじゃないですか。
なんだかデートスポットみたいな感じで、大きいレースではリズム感のない
手拍子なんかしたりして。」
店員さん
相づち
もずす
「もっと殺伐とした感じが好きだから今は競輪に足が向きますね。」
「ハタチそこそこの頃なんかは浅草の場外で飯を頼んだりしたら、
店のオヤジが勝手に漬物や豆腐をサービスしてくれた物ですよ。」
「当時ではこんなに若くて、場外にいるなんて珍しかったんでしょうね。」
「今じゃだたのオジサンだから、何もないけど。」
 店員さん
(笑)
もずす
「そういえば、前は入り口辺りで鰯とかを焼いてましたよね?」
店員さん
「あら、随分前の話ね。それで火事になっちゃったらしいのよ。」
話の雰囲気から経営者が変わったような手応えだった。
屋号も「加藤」→「加藤屋」になっていたし。
鯖味噌で飯を食った。
当時の定食屋は好きだったし、現在の店舗にも不満はない。
しかし、私の求めていたのは当時の空気だった。
求める私に無理があったんですよね。12年「加藤屋」に通い続けていたら
なんの違和感も抱かなかったことでしょう。
\200で入場する。
当時私がよく利用していた¥500の指定席は売りきれながら健在だった。
0600頃の京王線で出かけてダッシュで並び整理券をもらって「加藤」で朝飯が定番だったなぁ。
お気に入りの座席を客側から指定できる余裕は今もあるのだろうか?
並んだ頃の記憶は、どぎつい緑の制服を着た職員のいつも見る女の子。
もずす的に激萌え(当時はそういう表現なし)の娘で想像されれば分かりますよね?
府中競馬場で仕事をしているなんて、恥ずかしくて言えないんだろうなぁ。
知人には農林水産省の系列に勤めていますとか言葉を濁しているのかなぁ。
などと当時の妄想を思い出したのは、モギリのおねぇさん達が
エンジ系の制服を着たモデルなみの粒揃いだったから。画になります。
景気が悪いから美女を選べるのでしょうか?
ちょっとムカつく。って私自身どこにムカついたのか分かりません。
入ってすぐの公衆電話コーナーは取っ払われているのも時代の流れか。
スタンドは当時から改修中だったのに未だに改修中とは…。違うっての。
トキノミノルが改修の都合で一時保管で見られませんですね。はい。
気になったのはパドックやWサークルに陣取るカメコさん。
デジKISSが売れているのが分かります。女性の方々が沢山構えていました。
折角なので、パドックの競走馬と騎手を撮ってみたり。
あ〜なんだか全然萌えない。牧原って今も騎っているの???
内馬場を歩いたり一通り巡回してみる。
博物館近くの公園で、児童館かなにかの引率で元気に飛び回る
子どもたちを、ほげほげ〜と眺めていた時が一番充実していたような。
投票券は結局購入しませんでした。
次に足が向くのはいつだろう?
投票券を購入する以外の目的で近い将来にある様な根拠のない予感もしますが。