北京五輪聖火リレーを翌日に控えた25日、長野市の実行委員会が公募ランナーらへの説明会を市役所で開き、篠原邦彦事務局長は「安全にリレーが行われるよう万全を期す」と述べた。
中国側の担当者約130人が宿泊し聖火が保管されている市内のホテルは県警が24時間態勢で警備、リレールートをパトカーや応援に来たほかの県警の大型車両が行き交い厳戒ムードが高まった。
説明会は80人のランナー全員が対象だが、著名人ランナーは代理が出席。市の公募などで選ばれた42人が参加した。実行委によると、ユニホームやパンツなどを配布し、担当者が警備状況を説明したという。
聖火ランナーの農業竹内愛国さん(63)=長野県立科町=は「孫も長野に連れてきたが、何かあってはいけないので、沿道に呼ぶのはやめた。非常に残念」と話した。
一方、出発式会場となる善光寺近くの長野県勤労者福祉センター跡地では特設のステージが完成、周囲に柵が設置された。
市内ではチベット支援団体などが集会を開いたりデモ行進したりして、緊迫感が漂い始めた。