茂原に思う
夢はロック・バンドでベースを弾いてることだった。パンク調のロックンロールでバンドは売れてその内にはソロ・アルバムも出して。日本だけじゃなくアメリカに進出しビルボードのヒットチャートも駆け巡る。そしてマジソン・スクエアー・ガーデンでコンサートを開く。ぼくはスターだ。
そんな夢もむなしく今は無名の一市民である。その一市民であるぼくがある記事が気になっていた。
サッカーJ1選手を釈放 「泥酔し覚えていない」 横浜地検川崎支部は31日、女性会社員(26)方に侵入したとして神奈川県警が逮捕、送検したサッカーの元ユース日本代表で、Jリーグ1部(J1)の川崎フロンターレの茂原岳人選手(24)を処分保留で釈放した。 茂原選手は当初容疑を否認したが、その後の調べで認めた。動機については「泥酔しており、よく覚えていない」と、話しているという。川崎支部は、常習性がなく悪質性は低いと判断したとみられる。 茂原選手は今年1月12日ごろ、自宅近くのマンション4階の女性方に侵入したとして、住居侵入容疑で、神奈川県警に3月20日逮捕された。 (了) [ 共同通信社 2006年3月31日 13:23 ] |
茂原との契約を解除 J1川崎、社内処分も発表 |
「茂原どうしたんだろうね」
サンフレッチェの応援仲間が言った。本当、どうしたんだろう。茂原ってこんな変体のような奴だったのか。だとしたら今シーズンレンタル期間延長しなくて良かった。
茂原は昨シーズン間違いなくチーム躍進の原動力だった。縦横無尽に動き回るその運動量はどこにでも顔を出しチームを活性化させた。惜しむらくはそのキックの精度が無いことだった。だからFKの場面でボールに寄らないで欲しかった。誰も茂原が蹴ると思わないので全くフェイントになってなかった。ただ、そのキックの精度の無さが目立つというのはそれだけ重要な曲面に顔を出してるということである。茂原のような選手はキックの精度というマイナス要素があってもその運動量は使えた。
だが残念なことに小野はそういう選手が好きじゃない。すきなのはオールマイティで特徴の無い選手。なので小野のお気に入りの選手が怪我から帰ってくるとポジションを奪われるとこになる。それと共にチームの成績も下降線を辿る。今シーズンも戸田がそのポジションにいるがやっぱり茂原の方が良かったと思う。今のチームで彼のように走ってる選手がいるだろうか。
その茂原の事件だが真相はどうも茂原が酔っ払ってマンションの部屋を間違えたということらしい。そんなこと普通にあることだろう。なのに茂原へのマスコミの扱いは悪意に満ちていた。最初から変質者のように都合よく報道している。そういうマスコミの報道姿勢というものは命まで奪われたという例は最近でもあった。具体例は挙げないが自殺に追い込まれた者もいるし茂原にいたっては失業という憂き目に遭った。結局茂原は現役Jリーガーによる犯罪として面白いから報道されただけだ。
マスコミって恐いよな。やっぱりぼく、名も無い一般市民で良かった。
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