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Windows レジストリ チェッカー ツール (Scanreg.exe) について

文書番号:183887
最終更新日:2004年12月27日
リビジョン:1.3
目次

概要

コンピュータが正常に起動すると、Windows レジストリ チェッカー ツール (Scanreg.exe) が実行され、システム ファイルとレジストリ構成情報 (ユーザー アカウント情報、プロトコル バインド、ソフトウェア プログラムの設定、ユーザー設定など) のバックアップが 1 日に 1 回作成されます。Windows レジストリ チェッカーでバックアップが作成されるファイルには、System.dat、User.dat、System.ini、および Win.ini があります。この資料では、Windows レジストリ チェッカー ツールについて説明します。

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詳細

Windows レジストリ チェッカー ツールの起動時には、システム レジストリの無効なエントリや空のデータ ブロックが自動的に検査されます。無効なレジストリ エントリが検出されると、前回作成されたバックアップが自動的に復元されます。これは、コマンド プロンプトから scanreg /autorun コマンドを実行した場合と同じです。利用できるバックアップがない場合は、レジストリの修復が試みられます。これは、コマンド プロンプトから scanreg /fix コマンドを実行した場合と同じです。また、レジストリに 500 KB より大きい空のデータ ブロックがあると、Windows レジストリ チェッカーによって自動的に最適化が行われます。

Windows セットアップでは、アップグレードの実行前に Windows レジストリ チェッカー ツールが実行され、既存のレジストリの整合性が検査されます。レジストリの破損が検出されると、自動的に修復が試みられます。

プロテクト モード バージョンの Windows レジストリ チェッカー ツール (Scanregw.exe) では、システム ファイルのバックアップを作成したり、レジストリの無効なエントリを検査したりできます。無効なエントリが検出された場合、解決はリアル モード バージョンの Windows レジストリ チェッカー ツール (Scanreg.exe) に委ねられます。

Windows レジストリ チェッカーは、Scanreg.ini ファイルを使用して構成できます。構成可能な設定には、次のようなものがあります。
ツールの有効化または無効化
保持するバックアップの数 (5 以下を推奨)
バックアップ フォルダの場所
バックアップ セットに他のファイルを追加するための設定
Scanreg.ini の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
183603 (http://support.microsoft.com/kb/183603/EN-US/) How to Customize Registry Checker Tool Settings
183603 (http://support.microsoft.com/kb/183603/JA/) レジストリ チェッカー ツールの設定をカスタマイズする方法
Windows レジストリ チェッカー ツールを起動するには、[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックし、[名前] ボックスに scanregw.exe と入力して、[OK] をクリックします。

: Windows レジストリ チェッカー ツールで /restore パラメータを使用するには、Windows の外部で動作しているコマンド プロンプトからツールを実行する必要があります。このパラメータを使用すると、最大で 5 つのレジストリのバックアップ ファイルが表示され、復元するバックアップを選択できます。

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個々のファイルの復元

ファイルを個別に復元するには、次の手順に従います。
1. [スタート] ボタンをクリックし、[検索] をポイントして、[ファイルやフォルダ] をクリックします。
2. [名前] ボックスに rb0*.cab と入力し、[検索開始] をクリックします。
3. 復元するファイルが含まれているキャビネット ファイルをダブルクリックします。
4. 復元するファイルを右クリックし、[抽出] をクリックして、新しいファイルの保存先のフォルダを選択します。マイクロソフトでは、このファイルを一時フォルダに保存することをお勧めします。
5. MS-DOS モードでコンピュータを再起動します。Windows Millennium Edition では、Windows Millennium Edition 起動ディスクを使用して再起動する必要があります。
6. 抽出したファイルを適切なフォルダにコピーします。通常、レジストリの .dat ファイルには、隠しファイル属性および読み取り専用属性が付いています。このため、新しく抽出したファイルで既存のファイルを置き換えるには、attrib コマンドと copy コマンドの両方を使用する必要があります。

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Windows レジストリ チェッカーに関する既知の問題

存在しないファイル (.vxd ファイルなど) を参照するエントリがレジストリに含まれていても、Windows レジストリ チェッカーでは修復されません。通常、このようなエラーには害がなく、該当するエントリは手動で削除できます。 この種のエラーの関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
132008 (http://support.microsoft.com/kb/132008/EN-US/) Err Msg: Cannot Find a Device File That May Be Needed...
132008 (http://support.microsoft.com/kb/132008/JA/) エラー メッセージ : Windows または Windows アプリケーションを実行するのに必要なデバイス ファイルが見つかりません。
Windows レジストリ チェッカーで要求されるコンベンショナル メモリの量は、レジストリのサイズによって決まります。Windows レジストリ チェッカーの修復プロセスを完了するためには、580 KB 以上の空きコンベンショナル メモリが必要になる可能性があります。"メモリ不足" エラー メッセージが発生する場合は、空きコンベンショナル メモリを最適化してください。 メモリの最適化の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
134399 (http://support.microsoft.com/kb/134399/EN-US/) How to Increase Conventional Memory for MS-DOS-Based Programs
134399 (http://support.microsoft.com/kb/134399/JA/) MS-DOS プログラムの実行のためにコンベンショナル メモリを増やす方法
: Windows レジストリ チェッカーを正しく動作させるには、拡張メモリが必要です。このため、[Safe Mode Command Prompt Only] オプションを使用してコンピュータを起動した場合は、Windows レジストリ チェッカーが動作しなくなります。ただし、scanreg /restore コマンドは例外です。拡張メモリがなくても実行できる Scanreg の機能は、このコマンドだけです。

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関連情報

レジストリ チェッカーのコマンド ライン スイッチの詳細を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
184023 (http://support.microsoft.com/kb/184023/EN-US/) Command-Line Switches for the Registry Checker Tool
184023 (http://support.microsoft.com/kb/184023/JA/) レジストリ チェッカー ツールのコマンド ライン スイッチ
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関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 183887 (http://support.microsoft.com/kb/183887/EN-US/) (最終更新日 2001-07-06) をもとに作成したものです。

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この資料は以下の製品について記述したものです。
Microsoft Windows 98 Standard Edition
Microsoft Windows Millennium Edition

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キーワード: 
kbenv kbinfo KB183887

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