2年以上研修医受け入れがない臨床研修病院は、指定取り消しもあり得るなどとした、厚労省の医師臨床研修の省令改正通達で、同省は24日までに、問答集(速報版)を全国の臨床研修指定病院に通知した。改正は今年度から適用すると改めて示した上で、マッチング(病院と学生の研修先の組み合わせ)があったが、結果的に採用に至らない場合を考慮して取り消しか否かを検討する。
 同省によると、今回の省令改正は、近年実際の研修医数を上回る募集定員数を削減することが目的。県内の12臨床研修指定病院のうち、国立病院機構弘前病院と弘前市立病院は今年度の採用がないなど、2009年度の状況によっては取り消しを検討される可能性がある。
 両病院は研修プログラムを見直すなどして魅力づくりに努める方針だ。
 また、改正では原則として当分の間、臨床研修病院の新規指定、研修医の募集定員増は行わないとしている。その中で、西北中央病院(五所川原市)が09年度からの受け入れを目指し、申請の方針だが、問答集では、臨床研修病院が一つもない医療圏域などの場合は個別に検討するとしており、東北厚生局は「この点を考慮して、本省の医道審議会医師臨床研修部会で検討することになるだろう」と述べた。