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How to ガーデニング ■なぜ咲かない?集

でも、一向に咲いてくれません

 花を咲かせるのは容易なはずなのに、「一向に咲いてくれない。うちのは欠陥かも」と思っている人も少なくありません。でも、咲かないのは、それなりの原因があります。原因を取り除いてやれば、きっと咲かせることができます。

 そこで、現在、半分あきらめつつある方と、これから始めようとしている方のために、まずは「なぜ咲かない?集」から。

 ■なぜ咲かない?−1
  日当たりが悪いのでは

 藤は日当たりが大好きな植物です。日当たりが悪いと、花を咲かせません。例えばツル(枝)が伸び過ぎて葉が茂りすぎただけで、葉陰になる内側は極端に花の付きが悪くなってしまいます。それほどシビアだということです。

 同じ理由で、周囲の樹木が大きくなったり増築して日当たりが悪くなっても、てきめんに花の付きが悪くなります。藤棚を庭の中心に置くケースが多いのは、十分な日当たりを確保するためでもあります。

 ■なぜ咲かない?−2
  せん定時期を間違えたのでは

 春になると新しいツルが伸び、葉が出てきます。この葉の根元に付いている芽が充実し、来春の花になる花芽に変わっていきます。これを花芽分化(はなめぶんか)と言います。開花が4月から5月上旬にかけてだと、6月下旬から8月上旬にかけて花芽分化します。

 6月中にせん定を終えると、その後に伸びたツルも花芽を充実させることができます。ところがせん定時期が7月にずれ込むと、ツルは伸びるものの、花芽を育てることができません。だから花が咲かなかったり、咲いても花数が少なくなるのです。花が終わったらすぐにせん定し、樹形をつくってください。

 ■なぜ咲かない?−3
  花がら摘みと肥料

 花がら摘みとせん定、お礼肥は、樹勢を衰えさせない大切な作業。ここで手を抜くと、てきめん翌年の花付きが悪くなります。そこでこれらの作業は、せん定と一連の作業として行うとムダがないでしょう。

 肥料は、露地植えなら油かす7+骨粉3を混ぜたものを、幹の直径10センチで両手に一杯を目安に施します。また、冬季に施す寒肥も重要です。鉢植えなら化成肥料や発酵油かすを2〜3回施します。

 ■なぜ咲かない?−4
  最近、木を植え替えた

 1200年も生き続ける驚異的な生命力を持っていますが、根を切られると急速に弱ってしまいます。枯れなかったとしても、数年間は花を咲かせません。したがって、なるべくなら移植は禁物。露地植えする場合は、将来も移植しなくてもよいと思われる場所に植えてください。

 それでも移植が必要になった場合は、根鉢をつくって掘り上げる一般的な方法ではなく、根を切ったり傷付けたりしないよう、細心の注意が必要です。

 ■なぜ咲かない?−5
  まだ木が若いせいかも

 タネから育てると、花が咲くまで10年ほどかかります。それなりの大きさと、樹齢が必要になるのです。かなり大きく育ったのに花が咲かないのは、まだそのときになっていないのかも。もう少し待てば咲く“寸前”まできていることもあるでしょう。

 開花までの時間を短縮する方法の一つは、老化を早めてやること。生きていくのにギリギリ養分や水分しかない鉢植え環境で育てると、木の老化が早まります。鉢植えが露地植えより早く花を咲かせるのはそのためです。

 この考え方は、露地植えにも生かされています。そこで生まれたのが、大根・細根を切らずにぐるぐる巻きし、根の下にビニールを敷いて植え付ける方法。徒長を抑えて花付きを早められます。

藤のタネ

藤棚のある庭|なぜ咲かない?集|花芽が付くようになるまで

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