北京五輪聖火リレー 長野市では会場の準備が進む一方、緊張感高まる
世界各地で混乱を招いた聖火リレー。26日の本番を控えて、長野市では、会場の準備が着々と進む一方、周辺では警備の車が頻繁に行き交い、緊張感が高まっている。
26日朝、聖火の出発式が行われる長野市の県勤労者福祉センター跡地では、午前11時半現在、ステージなどの設営が始まっており、あわただしくなってきた。
午前6時前、東京・羽田空港に到着した聖火は、高速道路で長野市に向かった。
バスなどの車列は、午前11時20分すぎに、長野インターを通過し、長野市中心部に向かっている。
一方、長野市の実行委員会の事務局では、職員が各地の準備に出払い、残った職員が、問い合わせの電話の応対に追われていた。
聖火リレー長野実行委事務局の田中信行さんは「やるしかないと。ここまで来るともう、無事に最後までやりとげるしかってことですね」と語った。
こうした中、長野駅前の公園では、オリンピックに反対し、チベットの独立を求める団体の関係者が、チベットの旗を広げて街頭で訴えていた。
このほかにも、中国の人権問題を訴える団体が100人ほどで集会を開き、デモ行進を行った。
中心部のコース付近では、警備にあたる警察の車両や右翼団体が、次々とあわただしく行き交い、街中に緊張が高まっている。