星条旗の代わりに緑の木 米タイム誌の表紙に退役軍人怒る2008年04月25日10時10分 【ワシントン=勝田敏彦】米週刊誌タイムの28日号の表紙で、第2次世界大戦中に、米海兵隊員が硫黄島の擂鉢(すりばち)山に星条旗を立てようとしている有名な写真に手を加え、海兵隊員が緑の木を立てているようにし、「どのようにして地球温暖化の戦いに勝つか」と見出しをつけたところ、退役軍人の怒りを買い、ブログなどで騒ぎになっている。
28日号は、アースデー(4月22日)に合わせ、地球温暖化対策に関する記事を特集。同誌の看板である表紙の赤い縁取りも緑に変えている。 ところが、温暖化問題を第2次世界大戦にたとえたことについて、保守系ウェブサイトが「とんでもない侮辱だ。こんなことをしたやつは地獄に落ちるだろう」「戦争があったことは紛れもない事実だが、温暖化は『ある』という人も『ない』という人もいる」という硫黄島の戦いに参加した退役軍人の声を紹介、ブログやメディアで議論が沸騰している。 タイム誌は「小誌は退役軍人に最高の敬意を払っており、この写真の持つ力もよく理解している。米国人の勇敢さと奉仕の心を象徴したこの写真を表紙に使うことは、米国が直面している新たな挑戦を強調するのに適切だと考えている」とのコメントを出し、弁明に追われている。
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