2008年 4月 24日
家裁送致の少年、簡易鑑定で発達障害と診断
先月、JR岡山駅で男性が線路に突き落とされ、死亡した事件の続報です。殺人などの非行事実で家庭裁判所に送致された少年が、簡易精神鑑定で対人関係の構築が困難な発達障害と診断されていたことがわかりました。少年の付添人の弁護士によりますと大阪府大東市に住む18歳の無職の少年は、岡山地方検察庁が行った簡易精神鑑定で対人関係の構築が困難な発達障害の一種、「アスペルガー症候群」と診断されたということです。この結果に対して、少年の弁護士は「簡易鑑定で判断できるものではないが接見で発達障害の傾向があることは間違いないと感じた」と話しています。そして、大阪家庭裁判所に本格的な精神鑑定を申し入れることを検討しているということです。接見で少年は、「父親に自分の進路に関し好きなようにしたらいいと言われたことが、見放されたように感じ死にたい気持ちになった。つらい話を聞かないために遠くに離れたくなり、人を殺せば刑務所に行けると思った」と話しているということです。

GWの高速道路渋滞予想
西日本高速道路はゴールデンウィーク期間中の、高速道路の渋滞予想を発表しました。岡山・香川では、最大で15キロの渋滞が予想されています。今年の渋滞のピークは、下りは来月3日、上りは来月3日から5日と予想されています。下りは、来月3日に岡山自動車道の岡山総社インターチェンジから有漢インターチェンジの間で最大15キロの渋滞など、岡山の2ヵ所で5キロ以上の渋滞が見込まれています。また、上りは、来月3日から5日にかけて高松自動車道の香川・徳島県境にある大坂トンネル周辺で、最大10キロの渋滞など、岡山・香川の3ヵ所で5キロ以上の渋滞が見込まれています。一方、瀬戸大橋は、ゴールデンウィーク期間中、渋滞は発生しない見通しです。

岡山芸術文化賞授賞式
岡山を拠点に芸術や文化活動で優れた業績を挙げた個人や団体に贈られる岡山芸術文化賞の授賞式が岡山県庁で行われました。今年グランプリを受賞したのは日展の洋画部門で会員賞に輝いた小川尊一さん(62)と、オペラの本場、ドイツの歌劇場で専属歌手として活躍している岡山市出身のオペラ歌手、伊藤宏恵さん(37)の2人です。また、団体では、全日本吹奏楽コンクールで、3年連続の金賞を受賞した津山市の北陵中学吹奏楽部が選ばれました。受賞者を代表して小川尊一さんが「思いがけない賞をいただいて感激しています。今後さらに技術を磨き精進していきたいです」とお礼の言葉を述べました。

コンビニが地産地消の商品発表
地産地消をテーマに四国4県の食材を使った商品の販売がコンビニエンスストア大手のサークルKサンクスで始まることになりました。香川県・小豆島特産のオリーブ茶葉と地元のマルキン醤油で味付けした照り焼きチキン弁当に高知県内で栽培された文旦の果実が入ったヨーグルト。これらの商品はサークルKサンクスが今月29日から四国4県の全店舗で販売するもので、地産地消をテーマに商品開発を行いました。使用する食材には四国4県の特産品を使うほか、地元生産者と連携し規格外で出荷できない農作物を扱うことで地域の活性化にも貢献したいとしています。コンビニ業界は激しい競争が続いていてサークルKサンクスでは地産地消の取り組みを進めることで地域に密着し他社との差別化を図ることにしています。

滝宮天満宮でうそかえ神事
香川県綾川町の滝宮天満宮で、24日、木彫りの鳥を交換して開運を願ううそかえ神事が行われました。24日は午前中、あいにくの空模様となりましたが、ひとつひとつ手作りされた木製のうそを求めようと、境内には長い行列ができていました。このうそかえ神事は鳥のうそを、お互いに交換することで、これまでの悪いことが全て、うそになって消えるという珍しい神事です。境内のあちらこちらではうそを手にした人たちが、「かえましょう」「いいことがありますように」などと声を掛け合いながらうそを交換していました。今年は1700体のうそが用意されたということで、去年の過ちをウソにしたいと願う、老若男女でにぎわっていました。

警察とコンビニが防犯対策を協議
コンビニエンスストアでの犯罪を防ごうと岡山市で警察とコンビニ関係者が集まって防犯対策を話し合いました。この会議は岡山県警とコンビニの防犯担当者が毎年開いているものです。警察関係者からは、コンビニ強盗事件は深夜2時から5時に集中していて、客がいない時間帯に店員が1人しかいない店が狙われやすいことが報告されました。また、最近は社会保険庁の職員などを装い「医療費の還付が受けられる」などとだましてATMから現金を振り込ませる「還付金等詐欺」の被害が大幅に増えていて、岡山県では去年1年間の被害件数41件を今年は約4ヵ月でその件数を上回っています。金融機関のATMより大型スーパーのATMなどで被害が多発している事から、今後はコンビニのATMでも警戒する必要がある事を申し合わせました。

イオンモール倉敷に室内型遊園地
倉敷市のショッピングセンター、イオンモール倉敷に新しい室内型遊園地が完成し、24日、報道関係者に公開されました。「イオンファンタジア」と名付けられたこの遊園地、テーマは「魔法にかかった世界」で約560平方メートルの敷地内に、最新技術が駆使された13のアトラクションが設けられています。「ものまねシャドー」と呼ばれるアトラクションは動物の影の形をまねてポーズを取ると、スクリーン上にその動物が現れるようになっています。24日はオープンを前に近くの幼稚園児など150人が招かれ、楽しいひと時をすごしていました。イオンファンタジアのオープンは25日で、運営する会社では年間20万人の来場を見込んでいます。

マスカット・ピオーネワイン初入荷
全国一の生産量を誇る岡山の特産マスカットとピオーネで作られたワインが岡山市のデパートに初入荷しました。24日から販売が始まったのは岡山県産のマスカット・オブ・アレキサンドリアを100%使った白ワインと、ピオーネを使ったロゼワインです。去年の猛暑の影響でマスカットの糖度は例年より高く、ピオーネも色づきが良かったということで、マスカットワインは上品でさわやかな甘口に、ピオーネワインは鮮やかな色に仕上がりました。24日は店頭で試飲会も開かれ、買い物客がじっくりと味わっていました。マスカットワインは1万4000本が、ピオーネワインは7000本が生産され、県内のデパートなどで販売されます。

半田山植物園でボタン見ごろ
岡山市の姉妹都市、中国・洛陽市から贈られたボタンの花が今年も岡山市の半田山植物園で見ごろを迎えています。半田山植物園には見事な大輪の花を咲かす中国原産のボタンが、30種類、350本植えられています。このボタンは今から20年前に中国・洛陽市から贈られたもので、今年も、今月中旬から咲き始めました。ボタンの花は直径15センチから20センチあり、白やピンクなど色とりどりの花が咲き競っていて、周囲に甘い香りを漂わせています。園内では美しい花を前にスケッチをする人たちの姿も見られました。半田山植物園のボタンの花は今月いっぱい楽しめ、今月27日までボタンまつりが開かれています。

昭和初期の小豆島写真展
昭和初期の小豆島の写真を集めた展覧会が、香川県土庄町で開かれています。会場には倉敷市のアマチュアカメラマン、森瑛二さんが1934年に小豆島の霊場を巡礼した際に撮影した38点の写真が展示されています。オカッパ頭のかわいらしい子供や、馬にまたがって巡礼をする人など風情ある様子が写し出されています。1974年に亡くなった森さんは当時、貴重だった高性能カメラを愛用し、瀬戸内海沿岸の各地の風景をカメラに収めてきました。この展覧会は今月27日まで香川県土庄町の町立中央図書館で開かれ、写真は終了後、遺族から町に寄贈されることになっています。