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「ガザ封鎖はナチス収容所と同じ」、リビア大使発言に仏など退席 安保理

  • 2008年04月24日 12:15 発信地:ニューヨーク/米国
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パレスチナ自治区のガザ市(Gazaa City)シュジャイヤ(Shujaiya)地区で、イスラエル軍の攻撃を受けたモスク(イスラム教礼拝所)に残された焼け焦げたコーラン(2008年4月16日撮影)。(c)AFP/MOHAMMED ABED

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【4月24日 AFP】中東問題を協議していた国連安全保障理事会(UN Security Council)で23日、リビア代表がイスラエルのパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)封鎖をナチス・ドイツ(Nazi)の強制収容所にたとえたことから、フランスなど西欧諸国の代表が退席する事態となった。外交筋が明らかにした。

 安保理では、ガザ地区で悪化している人道的状況を訴え、中東和平交渉妥結に向けた積極的な取り組みを求める声明案をめぐって協議が行われていた。

 外交筋によると、リビアのGiadalla Ettalhi国連大使の「強制収容所」発言を受け、ジャンモーリス・リペール(Jean-Maurice Ripert)仏国連大使がまず席を立ち、その後に西欧諸国の国連大使らが続いたという。

 シリアのバッシャール・ジャファリ(Bashar Jaafari)国連大使は協議終了後、記者団に対し「不幸なことに(第2次大戦の)ジェノサイド被害を訴えている国が、パレスチナの人びとに対し同じようなことを行っている」と述べた。また中東問題、特に「イスラエルによるパレスチナ迫害」の解決に「安保理をきちんと介入させることがわれわれの課題だ」と付け加えた。

 4月の安保理議長国を務める南アフリカのドゥミサニ・クマロ(Dumisani Kumalo)国連大使は、中東和平をめぐる声明案について合意は得られなかったとしている。

 安保理では数か月にわたってイスラエルのガザ地区封鎖の停止を求める声明を数回にわたって採択しようとしたが、失敗に終わっている。(c)AFP

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