中部地方整備局の木曽川上流河川事務所などはこのほど、木曽三川への特定外来種の侵入状況をまとめた「特定外来種マップ」を作製し、ホームページ(http://www.cbr.mlit.go.jp/kisojyo/)で公開している。
どこにどんな外来種がいるかを県民に知ってもらい、地域の人たちから情報を寄せてもらうことが目的。今年度中にNPOや漁協、学識者らによる外来種検討会(仮称)を設置して対策などを検討していく方針だ。
特定外来種とは、人体や生息地の生態系、農林水産物などに被害を及ぼしたり、及ぼす恐れのある海外を起源とする外来生物のこと。1990年から2005年にかけての河川水辺の国の調査では木曽川、長良川、揖斐川の木曽川水系で336種の外来種が確認され、ブルーギルやアレチウリ、アライグマ、オオキンケイギク、ヌートリアなどの特定外来種13種が含まれていた。このデータを基にマップを作製した。
マップには、地域別の河川地図に魚介類(青)、両生類・爬虫(はちゅう)類・哺乳(ほにゅう)類(赤)、植物(緑)などと、特定外来種を種類別に色分けして記し、一目で分かるようになっている。【宮田正和】
毎日新聞 2008年4月3日 地方版