えー、私は前エントリで新聞記事のあり方と限界について書いたので、本日は記事がどのように成立し、紙面に掲載されるかについて少し具体的にあれこれ記したいと思います。本当にどうということはない内輪話なのですが、われわれ現場の記者がどのように考えて記事を書いているか、また書いた記事がどのように処理されているのか、興味のある方はおつきあいください。
さて、イザニュースの「政治も」には、近く来日する中国の胡錦濤国家主席と大阪府の橋下知事が会談するという私が書いたごく短い記事がアップされています。それは以下の通りです。
《来月6日に来日する中国の胡錦濤国家主席が、大阪府を訪れ、橋下徹知事と会談することが23日、分かった。9日に大阪市で開かれる予定の橋下知事主催の歓迎レセプションにも出席し、在日中国人の多い関西と中国との交流強化を図る狙いとみられる。胡主席は来日時、創価学会の池田大作名誉会長との会談も固まっている。》
これは、産経本紙の早版(印刷工場から遠い地方で配達される版)にも同じ内容で掲載されているはずです。12字組でわずか12行程度の本当に短いミニニュースです。ただ、私が最初からここまで短く書いたわけではなく、デスクに出稿した段階では次のようなものでした。
《来月6日に来日する中国の胡錦濤国家主席が、大阪府を訪れ、橋下徹知事と会談することが23日、分かった。9日に大阪市で開かれる予定の橋下知事主催の歓迎レセプションにも出席し、在日中国人の多い関西と中国との交流強化を図る狙いとみられる。橋下知事は今月19日には、中国の楊潔●外相とも会談し、胡主席の関西訪問を要請。楊外相は「必ず胡主席を連れていきたい」と答えていた。
楊外相は来日時に関西の政財界関係者らと会談を重ねたが、「外交問題は政府の問題」(橋下知事)として、チベット問題や中国製ギョーザ中毒事件などは一切提起されなかったとされる。こうした「大歓迎ぶりは当然、胡主席に報告されている」(外務省幹部)とみられ、胡主席の関西行きにつながった。
胡主席は来日時、創価学会の池田大作名誉会長との会談も固まっている。》
この段階では、記事は30行ありました。胡主席と橋下氏の会談は、他紙はまだ報じていないはずなので一応、「独自」記事ではありましたが、橋下氏が胡主席と会うことはこれまでの流れから言ってそれほど高い意外性やニュース性はないと判断し、私としては「30行以上書いても載らないな。30行でも削られるかもしれないが、それはまあ仕方がない」と考えてデスクに出稿したのでした。
ここで、この記事の文章の拙さと説明不足を「行数制限」の観点から言い訳してみます。例えば、「在日中国人の多い関西」と私は書いているわけですが、在日中国人は当然のことながら東京や関東にも多いわけです。ただ、胡主席が来日氏に東京にくるのは当たり前であることが一つの前提としてありました。また、胡主席は横浜中華街にも行くようですが、それを書いているとまた行数がふくらんでしまうので、こうした表現をした次第です。さらに、最後の池田名誉会長と会談するくだりの文章も日本語としてこなれていませんが、普通の日本語にすると、12字組では1行増えてしまいそうだったので、あえて悪文のまま送稿したのです。まあ、私の文章力がないのが本当の理由であることも認めますが。
さて、原稿を出稿してしばらくすると、デスクがそれを手直しして見出しとレイアウトを担当する整理部に渡す「1次モニター」というゲラ刷りになる前の原稿のコピーが、記者のもとにファクスされてきます。それを記事を書いた記者自身が再チェックするわけですが、このとき私の原稿は12行になっていました。それで今回はそういうものだと思っていたら、どういう理由か首都圏などに配達される「遅版」の紙面を見ると、書いた原稿の一部が復活していました。具体的こは、私が書いたものから、楊外相のコメントと池田名誉会長のくだりを除いた24行程度の原稿に戻っていました。池田名誉会長との会談に関しては、私はすでに3月20日の紙面で一度書いているので、繰り返す必要はないとデスクは考えたのでしょう。
イザやMSN産経ニュースにアップされているのは最初の短い原稿のままですが、この「復活」は私にとっては有り難くうれしいものでした。というのは、この記事のニュース部分は胡主席と橋下知事が会うというところにあり、そこが優先されるのは仕方がないのですが、私が本当に伝えたかった部分は別のところにあったからです。私は何も言いませんでしたが、あるいは、デスクもそれを理解してくれたのかもしれません。
遅版の紙面には、楊外相が先に関西を訪問した際に、会談した政財界関係者からまったくチベット問題やギョーザ問題が提起されず、それに気をよくしていたという部分が掲載されました。私は複数の外務官僚からこの話を聞き、それでいいのかと思っていたのです。もし、中国にモノを申すのはあくまで中央政府の役割であり、地方は経済交流を深めて利益を得ればいいのだという考えが地方にあるとしたら、中国べったりの親中派の政治家ばかりを批判していても仕方がないとも考えました。また、中国が日本全体が怒っているわけでも何でもないと誤解しても無理はないとも。一方で、熱烈歓迎しておいて、外交当局にだけ毅然たる態度を求めるというのも、なんだかなあ。
この傾向は以前からで、今よりもっとギョーザ問題が連日大きく報道されていた2月に来日した唐国務委員に対しても、地方では大歓迎ばかりで苦言を呈する人はいなかったと聞いています。それは日本人の遠慮深さや礼儀正しさからくるのか、それともややこしい話は他人任せで自分だけは波風を回避しようとする姿勢からくるのか。楊外相は高村外相との会談時に、「チベット問題で文句を言ってくるのはアジアでは日本だけだ」と述べたと言いますが、巨大な(に見える)中国市場の前では、人権も食の安全もかすんでしまうのか、単に恐いのか。
まあ、12行が24行になってもミニニュースであることには変わりませんし、ネットでも配信されていないので、どれだけの人が読んでくれたか、書き手の意図を汲んでくれたかは心許ない限りですが、このようにして記事は紙面化されているというわけです。今回の話は記者とデスクの判断についてしか触れていませんが、これが1面記事や大きな記事になると、部長や当日の編集長もかかわってきます。たくさんの人の目とチェックが加わり、ああ記事がよくなったと感じることもあれば、上の人と現場記者の意見が異なることも当然あります。
たとえ署名記事であっても、紙面は社の商品なので、あまり我を通すことはできません。ときには、二重、三重の手直しの過程で書き手自身の意見・見方とは違う見解となった記事に、署名がそのまま残ることもあります。また、文章のクセや好みも人によって違うので、自分ではこんな表現はしないと思いつつ、受け入れざるを得ないことも珍しくありません。そういうときは、あまりうれしくないものですが、社としての記事だからやむを得ないと思うようにしています。もっとも、産経EXのコラムは、基本的に書いたままが掲載されますので、好き勝手に書いていますが。
また、昨日は上の記事のほかに、書いた記事が一本ボツになりました。これは出稿した時点では「紙面調整用」とされ、紙面の混み具合で載るかもしれないし、載らないかもしれないという扱いでした。以下の記事です。
《外務省幹部は23日、今月18日に社民党の福島瑞穂党首と中国の楊潔●外相が会談した際に、楊外相が近く米国が北朝鮮のテロ支援国家指定を解除するとの見通しを示したとされる問題について、「中国側に問い合わせたところ、『(楊外相は)そんなことは一切話していない』と言っている」と明らかにした。
社民党が会談後に行った記者ブリーフでは、楊氏が「最近の米朝接触で積極的な進展があった。近い将来、米国は北朝鮮のテロ支援国家指定を解除するのではないか」と述べたとされていた。外務省はこの会談について「通訳も含めて一切かかわっていない」(同幹部)としている。》
楊外相が実際にどう語ったのか、社民党がそれをどこまで正確に記者たちに伝えたかは不明ですが、とりあえず中国側が日本政府の問い合わせに社民党ブリーフにあった内容を否定したということは、書いておくべきかと考えました。ただ、やはり掲載スペースがなかったようです。これも一部削られ、15行となった1次モニターは送られてきたのですが。今はブログがあるので、こうしてボツ原稿の一部でも日の目を見せてあげられますが、これまでボツになった膨大な原稿を思うと、情報と思いを伝える難しさを改めて感じます。
私はこれまで、紙面に入りきらなかった原稿や、インタビューの詳報などをネットで掲載することで、新聞紙面とネットが補完関係になればいいと書いてきたのですが、これもそう簡単ではないようです。というのは、現場から送られてくる記事を、次から次へとネット上にアップしていくと、重要な記事、アクセスを集める記事がどんどん画面上は過去記事の中に埋没していってしまうからです。ピックアップニュースに載せられる記事は数に限りがありますから。そういうわけで、同僚記者の話では、紙面からあふれた記事をネットで配信してくれるよう頼んでも、担当者に断られることがあるということでした。うまくいかないものです。
とうわけで、本日は楽屋話のようなささいで小さなお話でした。こんな話でもまた読みたいという方がいれば、また別の角度で新聞の作り方、あり方、あるいは取材の仕方とどう記事にするかなどについてもいつか書いてみようかと思います。私はできるだけ多くの人に、良いも悪いも含めて報道の実態を知ってもらいたいと考えています。
http://abirur.iza.ne.jp/blog/trackback/553362
2008/04/24 11:51
先ほどはお手数掛けました。
興味深いエントリーですね。
産経新聞の場合で結構ですが、署名入り記事とそうでない場合の線引きはどうなっているのでしょうか?。
何となく発表物や事実報道はなし、独自取材やスクープはありみたいなことは想像できるのですが。
2008/04/24 11:54
2008/04/24 11:57
どんどん読みたいですね。
興味あるニュースは折に触れて仲間に伝えます。
20年後、30年後にもう一度話題になる事があるかもしれません。その際はまた改めてコメントしてもらえるように長生きしてください。笑
2008/04/24 12:02
仕方ない、これが現実なんだと思いますが、何だか本末転倒という気がするのは私だけでしょうか?
せめて重要だと思われる「事実」だけでも新聞に載せて欲しいですね…と言っても、何が重要かというのはそれぞれ違うのでこういうことになるんだと思いますが。でも「北朝鮮のテロ支援国家指定解除」というのは相当重要なことで、それについて社民党が嘘をついている(?)というのも、とても見過ごすことができない事実だと思うのですが。
はっきり言えば、大切な記事を載せるためには、人生相談や生活の知恵みたいな記事は載せてもらわなくても結構!と、思ってしまいます。
2008/04/24 12:26
アクセス乞食様
こんにちは。そうなんです。ですから、12字組のつもりで書いた原稿が紙面のレイアウトの関係で突然14字組などになると、意図していなかった余白ができたり、1段落の長さがちぐはぐに思えたりと、書き手の美意識から外れた記事になりがちです。まあ、こんな勝手な美意識は読者には関係ないでしょうが。
2008/04/24 12:31
hanausagi様
署名と無署名に明確な線引きはありませんが、おおざっぱに言えば、独自の視点や主観が入った記事やインタビュー記事、連載記事、コラムなどは署名で、だれが書いてもそう変わりはないような記事や、複数の記者の記事を合体させたような記事は無署名であることが多いです。スクープについては、本文には署名は入りませんが、解説記事がつく場合にはそちらに署名が入ることがあります。ただ、スクープ記事の場合、書き手が明らかになると、取材対象、どこからその情報を入手したかの推測が他社や当局にとって容易になるので、私はあまり署名は入れない方がいいと思っています。まあ、ケースバイケースですが。あと、これは半分冗談で半分本気ですが、上の人が「この記事は波紋を呼びそうだ。万一抗議が社にきたら面倒だから署名にして、抗議は直接書いた記者にいくようにしよう」と考えて署名にする場合もないではないような。
2008/04/24 12:31
中国も問題だけど、足元も見てね。
この子、喜んでる?
http://jp.youtube.com/watch?v=ROYhf8gUeNI
http://jp.youtube.com/watch?v=vJHuEyoQyBY
http://jp.youtube.com/watch?v=-NAWVtwVhDI
こういう証拠がそろっていて、こういうことを裁判所が引き起こしちゃう国なんだよね。いちおう「子どもの権利条約」批准国なんだけどさ。
後釜の裁判官もこれが証拠として出ていても無
2008/04/24 12:38
阿比留さん、こんにちは。
裏話興味深く拝読致しました。
紙面に限りがあること、新聞社の意向もあることに加え、デスクの個人的関心で記事を取捨選択していることは当然なんでしょうね。
阿比留さんが朝支新聞社の記者だったら、未来永劫「没」記事になるんでしょうね。
ということは、矢張り新聞社のスタンスというのは存在する筈です。であるなら、今以上に産経新聞=保守という明快な論陣を張って欲しいと思っているのは私だけではないと思います。
阿比留さんの益々のご活躍を期待しています。弱音を吐きそうになったら、がバーッと休むか返信を控えて下さい。
2008/04/24 12:38
阿比留記者、貴重な内輪話、ありがとうございます。
貴台もそして福島記者も書いておられたと記憶していますが、一連の事実を記事にする場合の力点の置き所に、一線記者とデスクや部長といった方との違いがあるのですね。
これを、言葉は適切でないかもしれませんが“バイアスがかかった記事”というのですね。記者自身やデスクの方などの…。
関西版の貴紙でこの記事を見たとき、「えっ、あの橋下知事が“外交は中央”といって毒餃子やチベット問題に言及しない?」とすこし違和感を覚えたものでした。
未だにわたしは、「コキントウ、来日取り止め。陛下の訪中の可能性ゼロのため」という記事を期待しています。
2008/04/24 12:52
ご苦労様です。記者さんとは例えが悪いかもしれないですが、雇われ料理人みたいなものですね。素材ひとつ料理法ひとつでまったく違った料理になるところなど新聞記事そのものだと思われます。(上に逆らえないところも)時事ねたでも切り口ひとつで全く違う印象を与えますよね。どっかの新聞社はその辺り巧みです、産経も見習うべきところはあるかも!?。
時事ねたと言えば米国産牛肉。何故このタイミング?と思うのは考え過ぎでしょうか?。加えてこれは視認できる危険であり毒餃子ほど・・・。
2008/04/24 12:56
阿比留様,こんにちは。
とても興味深いです。 憤り共感します。 多くの原稿から紙面を作る過程や時間差,立場など,思いもそれぞれですね。。。 橋下知事に多くを望むのは酷かもしれませんが,大阪府知事たる影響の大きさを認識して欲しいです。 現に善光寺のお坊さん達は世界に影響を与えたんですから。
捨民党のボツ記事はウケました(^^)。 政府間で不一致の情報を言ったミズポなんて曝す価値もないと判断されたみたいで。 ブログ向きのネタとの認識で筆者と読者の双方で一致?(笑)
2008/04/24 13:27
>私が本当に伝えたかった部分は別のところにあったからです。
知事就任前のコメンテーター時代に、産經新聞を「オ*ニー新聞」と
扱き下ろした威勢の良い橋本知事が、大阪府民の食と健康にも直結する
中国製餃子中毒問題を避けて、作り笑い浮かべて上っ面の握手など
するようでは、表向きは仏教を掲げるカルト集団の池田某氏と同じ
穴の狢...ですね。(*と、勝手に解釈してます。)
2008/04/24 13:54
会社としての取捨選択などが、書き手の上にあるは、ある意味当然としても、この掲載スペースによる制限は、やはりなんとも悔しいし、書き手にも読み手にもメリットの無いことですね。
2008/04/24 14:09
nokonoko様
社民党が間違ったことを言ったのか、中国側がシラをきっているのかは分かりませんが…。まあ、こうして紙面からこぼれてしまった中にも、大切な情報はたくさんあったと思いますが、ご指摘の通り、何が重要かという判断は人によって違うので仕方がないとも感じています。>大切な記事を載せるためには、人生相談や生活の知恵みたいな記事は載せてもらわなくても結構!と、思ってしまいます。 …また、一般記事よりもこうしたコーナーの方を楽しみにしている人も少なくないのも事実です。
2008/04/24 14:30
阿比留さん
こんにちは。わんこのそばです。
楽屋裏話…楽しく拝見しました。字数の制限があるとはいえ、自分の伝えたかったことがバッサリ切られると悲しいです。『何でここカットするかなぁ~』現場の記者さんは、社の意向やデスクの見解と日々葛藤しているのですね。がんばれぇ~!
>「紙面調整用」…前職ではこれを『埋め記事』とよんでました。大体季節の話題、『桜が咲いた』とか『たけのこが美味い』とか『暑くてかなわん』とか『雪で転んだ』とかそんなもんで。『埋め記事係』の私は、自虐の意味を込めて『ブタ記事』と言ってた…。
「○○(私)さ~ん。埋め記事一本書いといて!」
「ほいっ!ブタ記事いっちょ上がりっ!」
さすが大手新聞の記事は「紙面調整用」とはいえ迫力があります。本来なら捨民党の嘘を世間に曝したいのにボツですか…ブログがあってよかった~。
2008/04/24 14:41
阿比留様
こういう事を知った上で新聞記事を読むのはいい事ではないでしょうか?こういう情報はできれば随時得たいものです。(一読者のワガママですが)
真実は細部に宿る、でしたっけ?
ほんのちょっとした編集が記事の命を奪いもし、光らせもする。
職種に関わらず、仕事のダイナミズムはその辺にあるのでは。
2008/04/24 14:50
わたしが阿比留さんのブログに期待するのは、メディアが「あえて」触れたり触れなかったりする微妙な「あや」の部分に光をあててくださることだったりします。ちなみに中国の首脳が池田大作に会うなんてのも、その「あや」の部分ではないでしょうか。安倍さんが煮え湯を飲まされた先頃の事務所費騒動においても、小沢の不動産問題のほうはあまり騒がれなかったところなんか、そうした「あや」でしたね。実にそうしたところにこそ、メディアの体質というか、体臭みたいなものが顕れてくるとおもいます。これがほんとにくせものでして・・・
2008/04/24 14:58
tropicasso様
こんにちは。たとえデスクと意見が一致していても、その上の部長、編集長、場合によってはもっと上の人の意向が降りてくることがあるので、なかなか思うようにはいきません。もっとも、すんなり書いた通りに原稿が載る場合もあります。…もともと勤勉なタイプではないので、適当にさぼりながら仕事をしています。お気遣いありがとうございます。
2008/04/24 15:00
新聞記者さんの内輪話、すごく興味深いです!
それにしても日本国内で起こっている政治問題や事件は、毎日無数にあるんでしょうけど、ニュースバリューのあるものを選択し、的確に伝えることは大変なんでしょうね。
阿比留さんのように良心的な記者さんのご苦労はいかばかりか、と感じます。
私の夢は、産経新聞がもっと日本の国の為になるように、ガッチリとした保守のスタンスに立ち、しかも発行部数に於いて朝日・読売を抜いて日本一になる日が来ることです。
これが実現した時こそ、『日本の夜明け』なのではないでしょうか?(笑)
2008/04/24 15:01
jess-kun様
少なくとも陛下のご訪中は可能性ゼロだと思いますよ。これはいろいろな要因をどう考えてもそうなります。しかし、胡錦濤氏の来日はもう変わらないでしょうね。中国に対する感情、感覚、意識にしても、エントリに書いたように、国民全体がここにみえるみなさんと同じように感じているわけではないというのも事実でしょう。胡氏が来ても、いろいろな懸案は何も解決しそうにないので、「何しに来たの?」という感じになるでしょうが。
2008/04/24 15:04
>チベット問題や中国製ギョーザ中毒事件などは一切提起されなかったとされる。こうした「大歓迎ぶりは当然、胡主席に報告されている」(外務省幹部)とみられ、…
このクダリがあってはじめて、大阪知事との会談の背景が理解できたのですが、それまで何んで橋下知事?と疑問でした。少ないスペースでの記事作りのご苦労を再認識しました。
2008/04/24 15:10
ひしお屋様
雇われ料理人という表現には「なるほど」と思いました。発注通りに記事をつくらなければいけないことが多いところもそうですね。個性は出していいのだけれど、出し過ぎてもいけないし。牛肉の件がこのタイミングになったのはまったくの偶然ですが、牛肉よりもギョーザの方が実害があったのに、マスコミは中国には言えずとも、米国だと安心して好きなだけ批判できるというのも親に甘えてすねてみせる子供のようで情けないです。
2008/04/24 15:20
umejum様
こんにちは。実は一昨日も一本、書いた原稿がボツになっています。時事通信が配信してきた「福田首相が北へボーナス」の原稿について確認取材したところ、外務省の説明は記事と違っていたので改めて原稿にして出稿したところ、当日のデスクに「きょうの2面に載っているよ!」と叱られボツになりました。早版では掲載されていなかったのですが、最終版(私の自宅には届かない)で時事通信の記事が使われていたのでした。それに気付かなかった私が愚かで間抜けなのですが、少し残念でした。
2008/04/24 15:22
憂国無罪様
まあ、地方自治体の首長の役割は、政府や国会議員とは自ずと異なるのもそうなのでしょうが…。しかし、できればもっと地方にも、国政と一体感を持ってやってほしいなあとは思います。
2008/04/24 15:28
やせ我慢様
新聞は弊紙に限らず、各紙とも字を大きくして情報量を切り捨てていますからね…。本当にこれでいいのかと思うのですが、現場のヒラ記者には何の発言権もありませんし。…ところで、長野の聖火リレーでは、小坂憲次元文部科学相も走るそうです。小坂氏といえば、昨年の参院選後の安倍おろしの急先鋒の一人でした。なんだかなあ。
2008/04/24 15:30
わんこのそば様
こんにちは。もちろん、われわれも「埋め草記事」「捨て記事」という言い方もします。遅版で大きな記事が入ってくるのが分かっていて、早版はそのスペース確保のためにとにかく記事をつくって埋めておかないといけないときなどに使用します。ブタ記事とは言いませんが(笑)。
2008/04/24 15:49
小坂憲次元文部科学相、荒川静香さんが金メダルを取った時に、ライバルが転んで喜んだ、と言った人ですね。
今回、小坂氏がリレーで転んだら、もちろん大喜びさせて頂きます。
2008/04/24 16:13
To 阿比留瑠比さん
>上の人が「この記事は波紋を呼びそうだ。万一抗議が社にきたら面倒だから署名にして、抗議は直接書いた記者にいくようにしよう」と考えて署名にする場合もないではないような。
う~ん、産経には「思う存分やれ、責任が俺が取る」タイプの幹部が多いと思うけど、中にはそういう人もいるのか?。
すると主権回復をめざす会などが良く朝日新聞本社に抗議街宣に行くけど、あれは結構効いているかも(^^)。
2008/04/24 16:15
To やせ我慢さん
>今回、小坂氏がリレーで転んだら、もちろん大喜びさせて頂きます。
そこだけピンポイントに集中的に上から水が降って聖火が消えると笑えますね。
2008/04/24 17:12
内容はズレますが、補足しておきます。
国政と地方首長の外交認識の問題は全国の問題だと考えています。
大多数の他府県の首長も、大阪を笑っていられる状態ではないと思います。
しつこいようですが、「どうしてあの知事を選んだの?」といわれても、売国系の人が応援に駆けつけてくる人やかつての美濃部都政を素晴らしいと考えている人に与する気にはなれません。お許しください。
にしてもまあ、以前にもエントリで「警告」したのですが、長年にわたる中国共産党の対日本戦略が奏効しているというか、釣り餌に引っかかる魚のごとく・・・。
2008/04/24 17:15
故郷求めて様
>ほんのちょっとした編集が記事の命を奪いもし、光らせもする。…
そうですね。ただ、書き手と編集者の見方、意見はいつも一致するとは限らないので、なかなか難しいところですね。また、逆に上手に直されると、原稿がよくなったと素直に感謝しています。
2008/04/24 17:17
eisenbahn様
これからもそうした「あや」の部分、メディアがことさら隠すまでしていなくても、あえてあまり報じようとしないことに着目して書いていきたいと思います。まあ、根がいいかげんな人間なので、適当に手を抜きながらそれを続けることをお許しください。
2008/04/24 17:20
To やせ我慢さん他皆さん
いっそのこと、現大臣も走ればいいのではないでしょうか。
お2人揃って、ここは日本に役立っていただきましょう。
「悲劇のヒーロー」として名が残る絶好の機会かもしれませんよね。
いいすぎですかね?
毎回、頭のおかしい書き方ですみません。
2008/04/24 17:38
To nihonhanihonさん
渡海文部科学大臣が、おもむろにジャージを脱ぐと、そこには色も鮮やかなチベット旗が!!
警備の者達が唖然とする中、聖火防衛隊が大臣に襲い掛かる!!
彼の名前が、政治史に刻まれた瞬間であった。
なんて、ドラマチックなシーンを夢想してしまいました^^。
2008/04/24 17:41
To やせ我慢さん
(爆)
(再三になりますが、阿比留さん、これからも裏話のご提供よろしくお願いいたします。お気に障ったかもしれません。それはお詫びします。)
2008/04/24 18:30
こんばんは、いつもご苦労様です。
中国としては、長野ではなく大阪で聖火リレーをやりたかったのではないか
と思ってしまいますね。
しかし、今回の聖火リレーの騒動を見て、中国人がいかに多く自国に在住し
ているという現実について、世界中の人々は逆に考えさせられたのではと
思うのです。
全世界の20%近くが中国人という現実が恐怖に変わらないように中国政府
の思慮深い対応に期待したいものですね。
無理かもしれませんけど。
2008/04/24 19:05
こんにちは。
活字が大きくなって、またご苦労が増しましたね。
このブログで辛うじて記事の本質をしることができますが、さうなると新聞記事ではもう、ますます「知りたい情報」が編集によってボツに(隠蔽)されることを懸念してしまひます。
2008/04/24 20:34
こんばんわ!阿比留さん。
いつも、ありがとうございます。新聞の記事にされない事柄、要約の仕方が見えてまいり興味が沸きます。今後ともよろしくお願いします。
さて日本人ですが、私は信じております。どのような境遇に追いやられても、立ち直ります。ましてや、今ちょっとお金を持った中国なんぞには、馬鹿らしくって仲良くなるのははばかれます。中国人は大嫌い、朝鮮人も大嫌いですが、それにもまして国を売っている政治家、官僚、経済家には思い知っていただく必要があると考えています。
2008/04/24 20:36
橋下府知事には府財政再建に専念していただきたい。それ以上のことを求めたらいけないと思います。
胡主席に対し、チベット問題の善処を強く求める義務を負うのは、偉大な仏教集団を率いる池田大作創価学会名誉会長を置いて他にあろうはずがありません。
そしてその内容が全世界に日本の宗教者の意思として伝えられなければならない。
2008/04/24 20:37
阿比留様
>また、逆に上手に直されると、原稿がよくなったと素直に感謝しています。
そういう相互関係があると言う点、リアルに理解できます。これこそ現場の実感と思いました。
※返信不要、個人的見解
2008/04/24 22:09
新聞社の晒すニュースに内部葛藤が存在するのは当たり前。読者が知りたいのは
何故にそうなったかです。新聞社内部では疑問の余地ない当たり前のことが
読者が理解できないことです。政治が本来持ってる秘密の保持と国家利益を
秘匿するのは当たり前です。しかしコラムで辛辣な正直を伝える義務こそが国民を利発にする根源だと考えますが。一部鋭い読者が理解しても90%の国民が理解できなければ選挙は負けです。阿比留さんに期待するのは残る90%の国民に理解できるブログだと考えます。阿比留さんは素晴らしい記者だとここに参集する方々は賞賛しています。辛いことも社を追われる危険もものともせず日本の在るべき姿を語る姿を尊敬してやみません。
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