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【社会】

北極で温暖化の影響加速 海氷が4割減少、生物も

2008年4月24日 12時44分

 北極域では地球温暖化が科学者の予測を超える速さで進み、グリーンランドの氷床や北極の海氷が急激に減少、ホッキョクグマやカリブー(トナカイ)の個体数の減少など影響が広範囲にわたって顕在化しているとの報告書を、世界自然保護基金(WWF)が24日、発表した。

 各国の科学者の研究に独自の調査結果を加えてまとめた。「海氷が解けた結果、海が吸収する熱量が増え、これがさらに温暖化を加速させるといった悪循環が始まっていることを示す証拠もある」と指摘。各国政府に温室効果ガスの排出削減対策の強化を求めている。

 2007年の北極海の海氷面積は、1979年から2000年の間の平均量に比べて39%も少なくなったことが判明。13年夏には海氷が完全になくなるとの試算もある。

(共同)
 

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