五所川原市の西北中央病院(相澤中院長)は23日までに、2009年度からの研修医受け入れを目指し、管理型臨床研修病院の指定申請を国に行うことを決めた。申請は西北五地域の慢性的な医師不足解消と、中核病院移行に伴う医師確保を目的としている。認可されれば、同地域での管理型臨床研修病院は初めてとなる。
西北中央病院はこれまで、協力型臨床研修病院として、管理型臨床研修病院の弘大付属病院、黒石病院などの研修医を受け入れてきたが、病院単独での研修医は募集してこなかった。
しかし、医師充足率のアップや中核病院移行に向けた若い医師確保の観点などから、管理型臨床研修病院に移行してほしいとの機運が高まり、来年4月からの研修医の受け入れを目指して調整を行っている。来年度の研修医の募集人員は、病院の規模などから2―3人の定員を見込んでいる。
西北五地域は県内6圏域の中で管理型臨床研修病院がない唯一の空白地となっており、医師不足解消や中核病院移行に伴う医師確保に向け管理型臨床研修病院が必要という声が出されていた。
西北中央病院は「厚労省では管理型臨床研修病院の新規指定を行わないとしているが、西北五地域に管理型臨床研修病院がないことなどを国に説明したところ申請を受け付けるとの回答をもらった」と話している。