アメリカを訪問中のダライ・ラマ14世が、22日、ニューヨーク州の大学で講演を行いましたが、中国政府を支持する学生が抗議行動を行うなど、チベット問題をめぐる混乱は依然続いています。
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は22日、ニューヨーク州のコルゲート大学でおよそ5000人の聴衆を前に講演を行いました。
しかし、会場前では中国人の学生およそ100人が集まり抗議活動を行うなど、チベット問題をめぐる対立の根深さが垣間見られました。
「私たちは真実を伝えるために来ました。ダライ・ラマにチベットでの暴力をやめさせるよう、訴えにきたのです」(中国人留学生)
チベット問題をめぐっては、北京オリンピックの聖火リレーに対する妨害行為が起こる一方で、中国国内ではフランス政府のチベット問題に対する姿勢に反発する抗議デモが各地で相次ぐなど、混乱が続いています。(23日23:53)