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NOTE.  

DATE.  2008 . 4 . 21

スポーツ界“満開”の下で…

 みなさんも野球にサッカー、テニスにゴルフにバレーやバスケット、卓球やラグビーなんかを見ることが多いと思うけれど、人間が昔から「球技」好きだというのは本当なんだよね。オリンピックの競技は大体28競技、302種目くらいなはずで、そのうちの3分の1くらいがこの球技だけれど、そして何度もいうようだけれど、そのオリンピックの種目から「野球」を除外しようというのはやはり、わたしにはどうにもわからない。

 オリンピックの競技種目の条件には四大陸75か国以上で、女子の競技の場合には三大陸40か国以上で広く行なわれているもの、ということがあるんだろうが、こうした野球のように、観客動員、テレビ・ラジオの視聴者を含めた“野球人口”や“野球人気”をIOCの関係者はどう考えているんだろうかと思うと、なにか不思議でたまらない。この地球上で年間何千万という人達の関心を揺すって楽しませているようなスポーツ競技は野球の他にどれくらいあるだろうか。

 たとえばゴルフは1900年の初めの頃、2回ほどオリンピックの競技に入れられてあったそうだけれど、以来除外されて100年。最近になってまた“復活”をめざすような動きが伝えられているけれど聞くところによると、オーガスタのようなゴルフの殿堂ともいう競技場が女性のプレーを拒否しているということで話がストップしているともいわれている。ゴルフ人口、ゴルフ人気というものも大変なわけではあるけれど、これほどオリンピックへの関心が拡大して根強くなってきている今、改めてその競技種目についてもう一度見直し、考え直す必要があるはずだと言わずにはいられない。

 語弊はあるかも知れないが、そういう部分でいうとたとえば馬術やヨット(セーリング)はほんのひとつまみの競技人口で、一体どういう人達が本当に見ているのだろうかと思う。今、オリンピックの話題というと本来のありようとは異なる状況についてのことにもなっているわけだけれど、またそうしたこととは別に今回の北京以後、野球がオリンピック競技からはずされていってしまうことを思うと、なにかたまらない思いというものが消えないままでいる。


© Sen’ich  Hoshino’s on-line report.